筋肉の収縮と伸張、弛緩、ストレッチと筋肉の伸び縮みの誤解

筋肉の収縮と伸張、弛緩、ストレッチと筋肉の伸び縮みの誤解
今回のテーマは、

筋肉の収縮と伸張、弛緩、
ストレッチと筋肉の伸び縮みの誤解

について紹介します。

前回までストレッチの役割の
誤解を紹介したわけですが、

ここでは少し筋肉の動く
メカニズムについて見て行きましょう。

運動の効果をしっかり取り戻す為には、

筋肉に対するひとつの
固定概念を外す必要があります。

筋肉の大きな役割の一つは
運動であり、

その仕事をする為に筋肉は
「伸び縮み」を繰り返すということ、

なわけですが、

実はそこに落とし穴があります。

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筋肉の収縮と伸張、弛緩とは?

一つ質問があります。

「筋肉の収縮に対する対語はなんですか?」

恐らく返ってくる答えで多いのが、

「伸張」という答えでしょう。

収縮に対して伸張

というのは国語の問題であれば
もちろん正解です。

しかし運動、筋肉の正しい
使い方であれば、

答えは

収縮に対して「弛緩」が
正しいと言えるのです。

国語辞典などで収縮の反対語を
調べて行くと

他にも拡張や膨張と言う
言葉が出ているはずです。

ちなみに収縮の意味を調べると、

「引き締まって縮まること」

とあります。

収縮と伸張…

こうした言葉を聞いて思い浮かぶのは
ゴムのようなものです。

しかし筋肉とゴムの性質は
似て非なるものなのです。

筋肉はゴムのような
伸び縮みはしないのです。

筋肉の伸び縮みの誤解

運動や治療の世界では
いつからか

「収縮=短縮」という
概念が根強くなったような気がします。

それは筋細胞の中にある
アクチンとミオシンと呼ばれる
タンパク質の繊維の束が

スライドしてたぐり寄せられることにより

結果として全体の長さが
短くなるという筋肉の収縮の
仕組みから来る発想なのでしょう。

だから、実際には短縮はしなくても、

その対語として伸張と言う
言葉が出てくることも理解できます。

そのため、まさしく
伸張することを意味する

ストレッチが行われることになるのですが、

ここで誤解が生まれるのです。

これは運動という側面からしか
筋肉を捉えていないことの
現れでもあります。

筋肉の主要な働きと仕組み

筋肉の主要な働きは
運動以外にもいくつかあります。

少し専門的になりますが、

いくつか挙げてみると、

「エネルギーの貯蔵」
「産熱」「衝撃の吸収」

などがあります。

そして、もう一つ重要な役割が
「ポンプ作用」なのです。

人間の体には成人で
約60%の水分があり、

その3分の2は細胞内、
3分の1は細胞外にあります。

細胞外の水分とは、

血液中の血漿と組織間液を指します。

心臓から送り出された動脈血は、

細胞に新鮮な酸素と栄養素を届け、

細胞がそれらを代謝し、
そこで輩出された老廃物を

今度は静脈が回収して
心臓へと戻ります。

そこに筋肉がポンプとして
収縮、弛緩を繰り返し、

圧をかけることで、

循環が滞らずに機能する
仕組みになっています。

この循環の為に運動は確かに
有益なものです。

しかしほんの少しの誤解で
間違った運動をやれば、

この機能が上手く働きません。

ストレッチと筋肉の伸び縮みの誤解

その筋ポンプと呼ばれる
仕事を行う筋肉は、

収縮をしたら十分に
弛緩する必要があります。

そうなればポンプとして
十分な働きはできず、

体の循環が滞ってしまうことになります。

それは運動における
体の硬さ云々を問題にするよりも
遥かに重要なことで、

そこに支障を来さないようにする為に、

いつも筋肉を良い状態に
整えることが求められています。

私たちが取るべきアクションは

筋肉を引っ張って伸ばすことではありません。

ストレッチの誤解はここにあります。

縮こまった硬い筋肉を
引っ張って伸ばしたとしても、

柔軟性は得られないのです。

こうしてメカニズムを踏まえ
さて次回は多くの人がやってしまう

運動前のストレッチの危険性
について考えて行きたいと思います。

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