テレビ番組の納豆の痩せる効果のデータ捏造に見る食欲の不思議


今回のテーマは、

テレビ番組の納豆の痩せる効果
のデータ捏造に見る食欲の不思議

について紹介します。

さて心身の健康の鍵を握る
体の声が現代人はなかなか
聞こえなくなっている…

という問題について
紹介してきましたが、

以前、

「発掘!あるある大事典」

というテレビ番組があったことを
あなたは覚えているでしょうか。

1996年から2007年まで
10年以上に渡って放送され
人気を博した健康番組ですが、

常に高視聴率を記録し、
その影響力は大きかったのですが、

2007年1月に

「納豆を食べて痩せる」

という内容の放送をした時、

血液検査の数値などを捏造したことが
明らかになって社会問題となり、

放送は打ち切りになりました。

後に公表された所では、

これ以外にも実験データや
コメント内容をたびたび改ざん
していたと言いますから、

番組打ち切りは当然の処置ですが、

健康マニアとしてはこうした
テレビ番組の態度は腹正しいを
通り越しあきれてしまうほど。

実に不誠実なやり方で作られた
番組だったようですが、

この事件から人間の食欲の
不思議さについて見て行きましょう。

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納豆好きが増えたわけではない

ただ、私がここで「あるある大事典」
の話を持ち出したのは、

捏造問題を蒸し返して
テレビ業界のモラルを
批判したかったわけではなく、

捏造の騒ぎが起きる前から、

この番組や類似の健康番組が
たびたび引き起こしていた
社会現象を思い出してほしいからです。

納豆だけでなく、

ヨーグルト、寒天、チョコレート、
バナナ、キャベツ、豆乳

など健康番組が高視聴率を
記録したときは必ずと言っていいほど、

そのとき取り上げられた
食材もの凄い勢いで売れ、

スーパーなどの店頭から
姿を消しました。

それほど多くの人が、

テレビが伝えた情報をよりどころに、
購買行動に走っていたことになります。

これは食欲を操られていた
と言う見方もできます。

そんなにみなテレビを見たことで、

納豆やヨーグルトが
食べたくなってのでしょうか?

…そうではないでしょう。

その健康のメリットを感じたからこそ
の衝動なのでしょうが、

ときに捏造まで駆使した魅惑的な
言葉を浴びさせられると、

本当は何が食べたいのかを感じる
食欲の感覚が鈍ってしまう
のではないでしょうか。

偽の食欲と心の食欲の不思議

何かを食べたいという衝動も、

体内の栄養状態などを反映した
一種の体の声だとするなら、

食欲というのは体内の健康を
守る大切な機能です。

それをテレビ番組で
納豆の痩せる効果を発表した途端、

何十万人、或は何百万人
という数の人間が、

同時に同じものを食べたいと
思う事自体が、

不自然だと思いませんか。

テレビを見て納豆が
食べたくなるというのは異常です。

こうした食欲の不思議さを
しっかり認識することは大切です。

私自身納豆がわりと好きで
日頃からよく食べます。

でも毎日欠かさず
食べたいとは思いません。

たまにスーパーで見かけたら
買い込んで、

毎日のように食べていると、
2、3日で

「今日はもう食べなくても良いや」

と思うようになります。

食べ物の嗜好としては、
それぐらいが普通じゃないでしょうか。

もちろん中には納豆が
大好物でずーっと毎日
食べていても全然飽きない

という人もいるでしょうが、

そう言う人は美味しく食べて
もらえばいいのですが、

そう言う人はどちらがと言うと
例外でしょう。

納豆の痩せる効果のデータ捏造の影響

今でもハッキリ覚えているのですが、

番組打ち切りに繋がった
「納豆を食べて痩せる」
放映の直後に、

私の周りでも体重を気にしていた
何人かの知人が、

スーパーで大量の納豆を買い込んで

「今日から毎日食べるんだ」

と張り切っていました。

普段は何も気にせず
お昼ご飯を食べる同僚も、

納豆を持参して食べていました。

「毎日食べなきゃ効果は減るんだって」

と妄信的な様子に笑ってしまったのですが、

元々凄い納豆好きだった
というわけではないのに、

中には冷凍保存分まで
買い込んだ人もいたのです。

あれはもう食べ物と接する
態度というよりはむしろ、

まるで痩せ薬かなにかのように、
納豆を扱っていたのです。

これは心理的にやはり
異常な現象でしょうし、

これでは心身の健康に好影響を
与えるとは思えません。

そこでテレビ番組の納豆の
痩せる効果のデータ捏造の発覚です。

…ブームの反動は恐ろしいもので、

それから会社で納豆を
食べている人も消えました。

ここで勘違いしてほしくないのが、

「納豆は悪影響がある」

というわけではないのです。

むしろ健康やダイエットにも
影響はあるでしょう。

しかし「食べたい」からではなく
「痩せる」という情報だけで、

居着き状態に脳が陥り
買い込んでしまった、

頭でっかちな購買行動と
言えるでしょう。

正しい食欲の「食べたい」という
情動的な感覚はむしろ、

鈍ってしまったようにしか思えません。

データ捏造に見る食欲の不思議

よほど魅力的に映った
放送だったのでしょう。

実は私自身残念ながら
その納豆の回は見ていません。

捏造があると分かっていたら
研究の為にも見ておいたのですが…

いずれにしろ、

納豆が健康づくりに役立つ成分を
多く含む優良食品であることは、

食べ物の健康効果に関わる
多くの専門家が認める所です。

(脂肪燃焼効果はないはずですが)

データを捏造されて一番迷惑したのは、

納豆の方でしょう。

捏造は論外ですが、

「納豆は身体に良いです。
健康づくりに役立つよ」

という情報自体は誤りではないのです。

むしろ有益と言ってもいいはずです。

でもそんな言葉が

テレビという特殊なメディアを使って、

データの捏造を含む刺激的な
装いに目一杯ドレスアップされ、

関心を一手に惹き付けてしまうと、

新しい脳が納豆の上に居着きを
起こしてしまうのです。

健康情報だけでなく、
いわゆるグルメ番組を見ると

お腹が空くのも脳が高度に発達して
しまった人間の食欲の不思議ですが、

偽物の情報に振り回されていても
体の声が素直に聞けなくなるのです。

すると、本当は何が食べたいか
という古い脳の声が遠のいてくる、

それでみんながスーパーで納豆を買い込み、
売り切れ続出などという
不自然なことが起きたのでしょう。

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