嫌な人間関係のストレスから逃げたいのに逃げられないのはなぜ


今回のテーマは、

嫌な人間関係のストレスから
逃げたいのに逃げられないのはなぜ?

について紹介します。

さて前回まで
体の声が聞こえなくなる

現代人特有のストレスから
来る不調のメカニズムを
紹介してきましたが、

そのストレスの要因の一つは、
複雑な人間関係でしょう。

例えば嫌な上司から小言を
言われている時に、

頭の中で何が起きているか
を考える為に、

ちょっとした思考実験を
やってみましょう。

これから説明する二つの
シーンを頭の中で想像して
みてください。

できるだけに具体的にイメージし、

その時に自分がどんな気分になり、
自分がどういう風に振る舞うかなど

想像の中でじっくり味わって
みてください。

人間関係のストレスで嫌な気分になる

最初は嫌な上司との会話を
想像してみましょう。

ここで

「私の職場の上司はみな
いい人ばかりで素晴らしい人です」

と言い切れる幸せな人も
いるかもしれません。

そう言う人は学校の先生でも
クラスメートでも、同僚でも、
親戚でも近所の人でも、

これまでの人間関係の中から
自分ができるだけ苦手に
感じる身近な人を一人、

決めてみてください。

そしてその人から小言

(或は愚痴、嫌味、不満、文句など
その相手の口から出てきそうな嫌な言葉)

を言われている状況を
想像してみましょう。

恐らくとっても嫌な
気分になったと思います。

もちろん嫌な人間関係を
あえて選んだわけですから、
これは当然です。

嫌な人間関係から生まれるストレス

でも現実的にその人と
対面して同じ状況になったとき、

人の目もありますから
なかなか「逃げる」という
気分にはなりにくいですね。

原始時代であればライオンに
出会った時のように、

一目散に逃げられるでしょうが、

現代では常識的な社会人であれば
「逃げられない」というのが
当然の前提ですから、

そう言った嫌な人間関係と
出くわした状況の中で、

頭の中で何を考えるかと言えば、

「早く終わらないかな」
「この場をどう収めようか」
「なんとか反撃できないかな」

など考えてしまいます。

或は

「どうして自分はいつも
こんな目に遭うんだろうと」

運命を呪う人もいるかもしれません。

こうしてストレスは心に
溜っていってしまうわけです。

その嫌な言葉が赤の他人であれば?

では今度は別のシーンを
イメージしてみましょう。

今度はあなたの横にまったく
見ず知らずの他人がいます。

取り立てて怖そうとか、
挙動がおかしい事はなく、

ごく普通の人に見えます。

その人が突然先ほどイメージした
嫌な上司(或は嫌な人間関係)が

あなたに言ったのとまったく
同じセリフをあなたの横で
しゃべり始めました。

そんなときあなたはどんな風に
反応すると思いますか?

恐らくビックリして
不愉快に感じる事でしょう。

でも今回は相手が上司
の時とは違って、

「逃げられないのが当然の前提」

とは感じないでしょうし、
そこに苦痛やストレスも感じません。

むしろ

「え、なに?この人
なんかヤバそうだし怪しいし、
関わらないでおこう」

と思いながら足早にそこを立ち去り
逃げてしまうのが普通の反応でしょう。

人間関係のストレスは思い込み?

つまりそれが見しらぬ他人であれば、

相手が上司の時には聞こえなかった
「逃げろ」という心の声が、

この場合は素直に心に届くのです。

「逃げたい」のに「逃げられない」
のはつまり一種の思い込みなのです。

見ず知らずの人と嫌な上司の
違いは何かと言えば、

ここではしゃべった
言葉は一緒という想定なので、

違いは話の中身ではないわけです。

違いは相手とあなたとの
人間関係の違いです。

見ず知らずの人は「見ず知らず」
の無関係なのに対して、

上司や「上司」という自分との
社会的な関係が違うわけです。

あなたの新しい脳には、

嫌な上司に関して

「この人は曲がりなりのも私の上司だ」

「私の人事評価を決めるのはこの人だ」

「ここは会社の中だから社会人として
変な振る舞いはできない」

と言った情報がインプットされています。

それが学校の先生であれば

「私の成績表を書くのはこの人」

と少し変わります。

クラスメートや近所の人なら

「今後の付き合いもあるし、
あまり変なことはしたくない」

という考えが頭のどこかにあるでしょう。

こうした情報がある事で

あなたは上司の前でストレスを感じても

逃げたいのに逃げられないで
釘付けになってしまうのです。

「逃げろ」という心の声が
聞こえなくなってしまうのです。

次回はこうしたストレスを前に
体が動かなくなるメカニズムを
もう少し別の角度から考えてみましょう。

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