我慢とストレス、長期的に慢性的に積み重なる事のデメリット

我慢とストレス、長期的に慢性的に積み重なる事のデメリット
今回のテーマは、

我慢とストレス、長期的に
慢性的に積み重なる事のデメリット

について紹介します。

現代はストレス社会と
言われる世の中ですが、

これまで紹介してきたように
ストレス自身はニュートラルなものです。

ただ、その付き合い方によって
悪い影響も良い影響も及ぼします。

前回紹介した現代人特有の
「我慢ストレス」というのは、

野生の原始時代のストレスと
何がどう違うのでしょうか?

厳密に言えばこれまでストレスや
心身医学の専門家によっても、

まだこの辺りの問題は
よく分かっていないようです。

なのでこれから先は、
推理を重ねて行くしかないのですが、

その推理とて役に立たない
というわけではないでしょう。

その為の第一歩目として
まず我慢ストレスの特徴を
考えてみましょう。

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短期的なストレスと長期的なストレス

我慢ストレスの一つの特徴は、

ストレスが長期化しやすい
という事です。

猛獣のストレスは、

その瞬間には激烈ですが、
すぐに平穏に戻ります。

(或は命を落とすか、です)

ところが嫌な上司からは逃げられない
(と新しい脳は思い込んでいる)ので、

ストレス状態がずっと続くのです。

短期的にストレスがかかっても
平穏に戻れば回復できます。

ところがストレスが長期化すると、

恐らく長い期間、
ストレスホルモンが体に
働きかける事になります。

そのひとつである
グルココルチコイドの過剰状態が
長期にわたって続くと、

記憶に関わる脳の神経細胞が
減ってしまうと言う動物実験の
データがあります。

これが原始時代と現代の
ストレスの大きな違いの特徴です。

ですから我慢ストレスの場合も、

それが長期にわたると

脳神経系などに何らか
悪影響やでメリットを
与える可能性が考えられます。

我慢とストレスが慢性的になると

ストレスがかかり続け
慢性化すれば記憶に障害が起きたり、

軽度アルツハイマーの症状を
起こすリスクも高まるとも言われています。

ただ、動物実験と
我慢ストレスには、

一つ大きな違いがあります。

長期ストレスの実験をする場合は、

長時間に渡って水没や
電気刺激と言ったストレスを
動物にかけ続けるわけです。

(ちなみにこうした実験は
動物虐待行為に当たるとして、

最近はこうした実験自体が
規制される方向にあるそうですが。)

自然界にも、

干ばつや冷夏のように
ストレスが長期に渡るものがありますが、

この場合も、ストレスを
与える環境が長期にわたって
継続しています。

しかし嫌な上司などを
我慢する現代人のケースでは、

上司が絶え間なく目の前に
居続けるるわけではありません。

職場でもピッタリ
密着しているわけではないですし、

外回りに出たり自宅に帰れば

上司の姿はとりあえず
目の前から消えるわけです。

それなのにストレス状態が
長期にわたって続くわけです。

つまり物理的なストレスではなく
思い込みでストレスを感じるのが
現代人の特徴なのです。

ストレスが積み重なる事のデメリット

ライオンに追われたシマウマなら、

ライオンの姿が見えなくなった
時点でひとまずほっとリラックスします。

ストレス応答はそこで
一段落するでしょう。

ホルモンも出なくなります。

なぜならサバンナに生きる限り
ライオンのリスクは常にあるわけです。

いつも警戒はしているでしょうが、

不安に怯えて胃に穴が空くような
状態が続いているとは思えません。

それは逆に生存に不適合なのです。

だからこそ目の前に敵が
当たられた瞬間にだけ、

ストレスがかかるのです。

でも現代人の我慢ストレスの場合は、

上司が目の前からいなくなっても、

慢性的にストレス状態が続く、、

これが我慢ストレスの
もう一つの特徴と言えるでしょう。

家に帰っても、外回りに出掛けても

「上司の顔を思い出してイライラする」

と言った状態です。

こうして我慢とストレスが長期的に
積み重なる事がデメリットなのです。

これと関連して、

「自力では逃れられない」

というのも、

我慢ストレスの特徴として
挙げられます。

ストレスが問題なのは思い込み?

「上司がムカつく」

くらいでは職場を変えられません。

この環境が「闘争と逃走反応」を
抑え込んでしまうのです。

といっても、実際には
上司の目の前に鎖で縛り付けられて
いる訳ではないので

もし本当にその気になれば、

物理的にはいくらでも
逃げられるのです。

でも、新しい脳が強力に
ブレーキんをかけた場合、

本人の心理としては

「どうにも逃げられない」

という強固な思い込みに
縛り付けられてしまうので、

自力ではどうしようもないのだ、、

という思い詰めた感覚を覚えてしまいます。

これも多くの人が実感している事でしょう。

人間は動物と違い
高度な脳を備えています。

これが人類に素晴らしい文化を
与えてくれたのは事実ですが、

想像力がネガティブな方向に
使われてしまうと、

想像だけで我慢やストレスが、

長期的に慢性的に積み重なる事になり、
やがて心身にデメリットを及ぼします。

安心感と我慢のストレスの違い

この人間の想像とストレスと言う
点に関連して、

アメリカで行われた
興味深い研究があります。

ボランティア被験者の体へ

身体にとってストレスになる薬剤
(ペンタガストリンという薬)
を点滴し、

分泌されるストレスホルモン量を
調べるというちょっと過激な実験が、

2005年に行われました。

ストレスになる薬ですから、

体の中ではストレスホルモンが増えます。

その量を量る事で、
体がどの程度ストレスを
感じているか評価する仕掛けです。

このとき、被験者の手元に
点滴を止めるスイッチを
用意しておくのです。

するとスイッチがない時に比べ、

同じ量の薬剤を点滴しても
体内で分泌されるストレスホルモンの
量がわずか5分の1だったというのです。

実際には被験者はスイッチを
使わなかったそうですから、

投与された薬剤の量は一緒です。

でも

「いつでも逃げられる(止められる)」

という安心感があるだけで、

体の中で発生するストレス応答は
これほど軽くなったのです。

脳の葛藤が及ぼすデメリット

ここから逆に考えると

「逃げてはダメ」

と思い詰めている我慢ストレスは

まさに自分で自分の首を
絞めている状態と想像できます。

恐らく、わざわざ自分で
ストレスをぐんぐん強めている
事になるのでしょう。

物理的なストレスは実際には
そうでもないにも関わらず、

想像や思い込みの力で
ストレスが長期的に慢性的に
積み重なる事となるのです。

ストレスが長期化すれば、

さらにストレス感が強まって行き、
不快感も募る事でしょう。

そうなると新しい脳は、

さらに頑張って古い脳を
我慢させる必要に迫られ、

それがいっそうストレスを強める、

そして心身に病気などという形で
デメリットを引き起こすのです。

その時になってようやく気づきます。

「自分は一体何に
追いかけられていたのだろう…」

と、まるで「ストレス増幅装置」
とでも呼びたくなるようなスパイラルを、

我慢ストレスは自ら作り出して
いるようにも思えます。

現代社会が学ぶべきストレス対応策

「でもそんな事言っても…
状況は変えられない!

会社の上司が嫌いなくらいで
逃げ出せるわけがない」

とここまで聞いて
感じる人もいるでしょう。

もちろん私もここで

「上司から逃げるべき」

とアドバイスしているわけでは
ありません。

社会の中で信頼される
大人として生きて行くには、

我慢も当然、必要です。

それは重々承知していますし、

私自身も現実に世の中で、
新しい脳のブレーキに従って
色々と我慢しながら生きているのです。

ただ、私たちの体には

かつて野生環境の中で
暮らしていた頃に身につけた

現代社会のルールとは必ずしも
一致しないメカニズム、

=ご先祖様の声(古い脳からの声)
がしっかり根付いているのです。

体の中のご先祖様は、

今の世の中の秩序や価値観に
合わない声を発する事が多く、

そんな時に新しい脳との
間に生じる軋轢は、

恐らく私たちが思っている以上に

私たちの心体に負担を強いているのです。

我慢やストレスが長期的に
慢性的に積み重なる事から来る

心身のデメリットを甘くみては行けません。

今後その対策や負担を減らす
方法も紹介して行きますが、

まずはその事を理解して欲しいと思います。

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