ストレスと警戒態勢の今と昔、原始時代と現代社会の違いと影響

ストレスと警戒態勢の今と昔、原始時代と現代社会の違いと影響
今回のテーマは、

ストレスと警戒態勢の今と昔、
原始時代と現代社会の違いと影響

について紹介します。

前回紹介した、

闘争と逃走の反応というのが、

原始時代に培われた
ストレスに対応する為の仕組みです。

しかし…時代が進み、

現代の日本において、

自分を食べ物にしようとする
猛獣とばったり遭遇する危険は、

ほとんどなくなりました。

文明が進み、人間にとって生存の
為の環境はかなり整備されたのです。

ですから、ストレスと言う
言葉から猛獣の姿を思い浮かべる人も、

まずいないでしょう。

それよりも、ストレスと言えば

会社の嫌な上司の顔が浮かぶ
人の方が遥かに多いはずです。

しかし体には、原始時代に培った
猛獣に怯えていた当時のメカニズムが
そのまま残っているわけです。

今も昔も体の仕組みは変わりませんが
今と昔とではその対象が変わったのです。

だからいくら嫌な上司でも
自分をとって食べるわけでもないのに、

体は

「食べられるんじゃないか…」

と勘違いして、

嫌な上司に対して猛獣並みの
警戒態勢をとってしまうのです。

それでストレス応答の
スイッチが入ると、

もう声を聞くだけで緊張して
身構えるし、

夜になっても警戒を怠れないと
思い込んでいるから、

眠れなくなってしまうのです。

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ストレスと警戒態勢の今と昔

今も昔も自律神経の調節
という仕組みは変わらないわけです。

実際に、科学者の研究によると、

通常の生活の中でも
ストレスがかかると、

闘争と逃走の反応が発生し、

心拍の揺らぎが減って
しまうそうです。

学生の心拍揺らぎを測定すると、

若いだけあって普段は良く
揺らぐそうです。

しかし試験前に測ると、
揺らぎが減っているそうです。

現代社会の学生にとっての
ライオンは試験という事でしょうか。

実験的にちょっと複雑な
計算問題を急かしながらやらせる

と言った程度のストレスをかけても
揺らぎが少なくなるのです。

確かに学校の成績は将来の
給料や地位に関わる重要なこと
かも知れませんが、

なぜそこまで警戒するのでしょう。

ライオンに襲われる事と比べれば
なんて事はない気もします。

ストレスの原始時代と現代社会の違いと影響

試験や計算問題をクリアする為に、

心拍の揺らぎを減らしてまで
体への酸素供給量を高める必要があるのか?

と冷静に考えれば、
そこまで大変ではないはずです。

それなのに体は
猛獣並みの警戒態勢を敷くのです。

なぜかと言うと、

その課題をストレスとして
受け止めた時点で、

「生死に関わる緊急事態」

と捉えるように体ができて
いるからです。

その証拠に、

試験が始まってしまうと、
揺らぎが戻ってくる学生は多いそうで、

いざ始まってしまえば
腹も座りストレスが消えるのでしょう。

現実には、心拍が揺らいだ
リラックス状態でクリアできる
程度の事なのです。

この結果を見ても、

揺らぎが減ったのは現実的な
必要性からというより、

現実にはいない猛獣を
警戒しての事だと分かります。

現代人が抱えるストレスの影響

さて試験なら数日頑張れば終わります。

猛獣は恐ろしいけれど、

つかまらずに上手く、
逃げたり隠れたりできれば、

やがて立ち去るでしょう。

しかし嫌な上司ならどうでしょう。

残念ながら逃げたり隠れたり
する事はできません。

戦う事も無理そうです。

どんなに嫌でも同じ職場にいる
限り毎日顔を会わせますし、

そのときは嫌な気分を
ギュッと抑え込んで、

「おはようございます」

と挨拶しなくては行けません。

ここに現代の社会で
生きる私たちが日々直面するストレスと、

古い脳が想定している
野生のストレスとの大きな違いがあります。

頭と体でその対応に違いが生まれ、
そこにバランスを崩す要因があるのです。

視床下部が行うストレス応答は、

いわば必死で逃走する為の
準備となります。

逃げ切ればストレスは
いったん消えるのであり、

ストレスから逃れたいから
交感神経やストレスホルモンを
フル稼働させるのです。

だから嫌な上司の小言を聞いている
私たちの体の中では、

そこから脱兎の如く
佐里さってどこか安心できる場所へ
たどり着く為の準備として、

血圧や心拍数や血糖値が上がり、
不快感がこみ上げているのです。

脳にあるご先祖様が
「逃げろ!」と言っているのです。

今と昔の闘争と逃走の反応の違い

でも、ライオンに追われる
シマウマと違い、

私たちはそこから逃げ出しません。

いいえ。逃げ出せないのです。

さらに戦う事はもっと
無理でしょう。

それはなぜかと言えば、

「社会人としてそんな
振る舞いをしては行けない」

という一般常識による声が、

私たちの新しい脳=大脳皮質が
判断しているからでしょう。

会社の上司が嫌だという理由で
逃げ出して家に帰るわけにも生きません。

ましてや戦って殴れば
それは犯罪行為です。

ここに葛藤が生まれるのです。

現代人が抱えるストレスの苦痛は
結局はこの部分にありそうです。

古い脳は逃げたくて仕方ないのに、
(その為の準備も整えているのに)

新しい脳が「ダメだ」と
ブレーキをかけているのです。

ちょうど会議中のあくびを
抑え込むときのようなものです。

これは心身の健康を害する
ホメオスタシスを崩す、

体の声が聞こえない弊害に似ています。

ストレスと警戒態勢の今と昔を見ると、

原始時代と現代社会では
体内の仕組みは違いがありません。

しかし、その状況は違います。

こうして古い脳にとって
恐らく想定外だった音思われる

現代社会の新しいタイプのストレスに
私たちの心身はさらされる事になるのです。

そんなストレスの事を

ここでは「我慢ストレス」と呼びましょう。

そしてこの我慢ストレスの
原因と対処法について次回から
考えて行きましょう。

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