ストレスと闘争と逃走の反応、戦うか逃げるかによる体内の変化

ストレスと闘争と逃走の反応、戦うか逃げるかによる体内の変化
今回のテーマは、

ストレスと闘争と逃走の反応、
戦うか逃げるかによる体内の変化

について紹介します。

適度なストレスは、

自律神経やホメオスタシスの
調整が働いて、

心身の健康を増進してくれるのです。

ところが、ひとたび
もっと強いストレスがかかると、

このような微調整は二の次になります。

例えば窮地に追い込まれるような
強いストレスに追い込まれた場合、

何しろ決死のパワーを
出さなければ行けないのですから、

この時に自律神経の働きは
交感神経一色に傾きます。

交感神経の働きは良く

「Fight or Flight」

と表現されます。

日本語で言えば

「闘争と逃走の反応」

と呼びます。

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ストレスと闘争と逃走の反応

例えば、

火事場の馬鹿力などと呼ばれる、

非力なお婆ちゃんが
子供から守る為に車も持ち上げた…

などというエピソードも
こうした自律神経によるものと
考えられているのですが、

ストレスが心身に及ぼす影響…

ここでもう一度私たちの先祖が
生きていた野生の環境を
想像してみましょう。

彼らは日々の生存の為に、
野原で狩猟をしていたわけです。

自分に襲いかかる敵が
目の前に迫っています。

進むにせよ引くにせよ、

死ぬ物狂いの馬鹿力を
出さなきゃ命は無い、

そんな土壇場に追いつめられた状況で、

視床下部は交感神経の
アクセルを全開にするのです。

心臓はバクバクバクと
高速で脈打つのです。

全身の筋肉にありったけの
酸素を供給する為です。

あまりにも強い敵なら逃走、
勝てる相手なら闘争、

と判断するわけですが、

その為に一気に体内を変化させ
状態を変えるのです。

そうしないと、生き残れないのです。

強いストレス下で心臓がバクバクする

目の前にライオンが現れた…

こんなとき、心拍はのんびり
揺らいでいる場合ではなくなります。

ハイスピードにセットした
メトロノームのように、

ほぼ一定の間隔で脈打ちます。

つまり、ストレスが強くなると共に
心拍数が速くなり、

呼吸性心拍揺らぎは小さくなります。

最終的にはほとんど揺らが
なくなってしまうのです。

現代社会ではなかなか味わえない
状態とも言えますが、

これも、その気になれば
自分の脈拍で実験できます。

ライオンに追いかけられたような気持ちで

100メートルを必死で走ったり、

足の下には千尋の谷底だと
想像しながら死にものぐるいで
懸垂をするとか、

そんなふうに体を追い込んで
脈を取れば良いのです。

戦うか逃げるかによる体内の変化

「心拍ってこんなに速くなるのか…」

と驚くほど凄いことになるので
興味があるなら一度試してください。

でも高血圧や動脈硬化、
不整脈などの不安がある人は、

危険ですから絶対にやっては
行けません。

しかし、戦うか逃げるかに
よる体内の変化は感じる事ができます。

とにかく、強烈な
ストレスがかかったとき、

視床下部は、

「今は細かい事を
やっている場合じゃない、
生き残るのが最優先」

という判断を下します。

ライオンに襲われた時に、

「今日は面白いテレビやってるかな…」

などと悠長な事を考えている
暇はないのです。

そんなときは、微妙な
コントロールはいったん横に置かれ、

副交感神経は消され、

交感神経のアクセルを
踏み込む事が優先されます。

同時にストレスホルモンも
一気に分泌され、

体はギリギリまでテンションを
高めて最大限の力を発揮します。

そして闘争と逃走の反応を示すのです。

恋愛におけるストレスと体内の変化

そして必死の逃走(または闘争)が
うまくいって、

もう一度リラックスできる
状況になったと判断されたとき、

ようやくアクセルを戻して
微細な制御が再開されます。

強いストレスがかかる状態と
かからない状態のメリハリが
ハッキリした環境で暮らしていたので、

私たちの体はこう言うメカニズムで
ストレスに対応しているのです。

また余談になりますが、

これは誰にでも覚えがあると
思いますが、

心臓がバクバクするケースの
もう一つの代表例が、

素敵な好みの異性に
出会ったときです。

これも一種の

「Fight or Flight」
「闘争と逃走の反応」

的な状況だと考えられています。

というのも、ご先祖様に
宿っている野生の価値観で考えたとき、

好みの異性というのはイコール
繁殖する為にパートナー候補です。

生き物にとって自分の遺伝子を
受け継ぐ子孫を残せるかどうか
というのは、

今日、明日の食べ物とか、

自分を食べ物にしようとする
敵からの闘争に勝るとも劣らない、
命をかけた大問題なのです。

恋愛も命がけの理由

そうです。

体の仕組みというのは
生殖や生存という最も
原始的な事を最優先するよう、

仕組みメカニズムができているのです。

だから敵に襲われたときだけでなく、
異性にであったときも、

戦うか逃げるかと似た体内の変化
が生まれるわけです。

上手く相手の関心を引けば
血筋を残せますが、

それには無防備な状態を
さらす事になるわけで、

一歩間違えば寝首をかかれる
危険もあります。

そこを見極める、

一世一代の大勝負が恋愛な訳です。

だから関心と警戒の狭間で

相手の真意を見極めようとして、

猛獣に出会ったときと同じよう
ドキドキしてしまうのです。

そして首尾よくカップル成立となり、
家族の関係になれば、

もはやそこは勝負の場ではなくなります。

むしろもっともリラックスできる
環境になるので、

心臓は誰にもはばかる事なく
ゆっくりと揺らぐようになるのです。

こう考えると自律神経も
かなり意味深な振る舞いをするのです。

では次回このメカニズムが
現代人にどう影響を及ぼすか、

じっくりと考えてみましょう。

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