ストレスに対応するホルモンとストレス応答の仕組みメカニズム


今回のテーマは、

ストレスに対応するホルモンと
ストレス応答の仕組みメカニズム

について紹介します。

前回紹介した、

ホメオスタシスと体の声は
感覚的な説明でしたが、

これを体のメカニズムから
考えてみましょう。

ホメオスタシスを乱す様々なもの、

温度、水不足、嫌な上司など、

一括りにストレスと
まとめてしまうのは、

単なる言葉の定義の問題
ではありません。

体の仕組みがそうなっているのです。

様々なストレスを受けたとき、

私たちの体はその個別の
ストレスによって乱された状態を
回復させようとするだけではなく、

全てのストレスに対して
ある共通の対策を講じるのです。

この仕組みメカニズムが
「ストレス応答」と呼ばれるものです。

ストレスに対応するホルモン

ストレス応答をになう
こうしたメカニズムには、

大きく二つの系統があります。

ホルモンの働きと
自律神経の働きです。

まずホルモンの説明から
紹介しましょう。

ストレスがかかった体は、

ストレスホルモンと呼ばれる
一群のホルモンを分泌します。

暑くなったときも
喉が渇いたときも、
嫌な上司の小言を聞いたときも、
満員電車で揺られるときも、

同じホルモンを分泌するのです。

個別具体t系にストレスに
対応しているのでは、

非常に効率が悪いので、

ありとあらゆる刺激となる
ストレスが来ても

とりあえずこうしておく

と言う体が準備した
万能薬的な対策なのです。

様々なストレスを十把一絡げ
に取り扱うというやり方を、
私たちの体はやっているのです。

つまり脳はストレスの種類を
しっかり見ていないのです。

ストレス応答の仕組みメカニズム

のどの渇きでも嫌な上司でも
同じホルモンで対応するのは、

少し無理があるような
気もしますが、

それは現代社会において、

私たちが直面するストレスが
複雑化してしまったため
そう見えるだけです。

原始的に抽象的に見れば、

あらゆるストレスは似たような
メカニズムが働いています。

特に私たちの祖先が、

ストレス対応の仕組みを
身につけた頃に生きていた
野生の環境では、

必要な対策はもっとシンプル
だったと想像されます。

当時の大きなストレス源は
恐らく2種類でしょう。

食べ物不足(水分不足も含む)と、
自分を襲う外敵でしょう。

何しろ野生の世界は
「食うか食われるか」
なのですから。

どちらに直面したときも、

何か行動を起こさなくては
生きて行けません。

ホルモンとストレスのメカニズム

飢餓で苦しむ事は
現代日本ではなくなりましたが、

それを克服した歴史は
まだ浅いものです。

食べ物が無ければ、

体力を振り絞って探しに行く
必要があります。

上司は敵か?と尋ねられれば
理性ではそうではありません。

しかし、体の仕組みとしては
敵と同じような反応をするのです。

それは原始時代にライオンに
出会ったときと似た感覚です。

敵に襲われたときは
必死に逃げるか決死の覚悟で戦うか、

いわゆる闘争と逃走の反応ですが、

いずれにしても、命をかけて
残されたパワーを全開にする事が、

ストレスを克服する為に
必要だったのです。

むしろ、そういう
「火事場のバカ力」を引き出さないと
生命が危うくなるような状況の事を、

体はまとめて「ストレス」
として受け止めて対応した、

そんな仕組みメカニズムが、
生きて行く上で役に立ったのでしょう。

ストレスも生存本能として重要

もちろんそのレベルによって
強さは変わりますが、

ストレスホルモンが働くと、

体の中では血糖値が高くなり、

体温も上がって、
活動する為の準備を整えます。

いつでもパワー全開で
動き出せますから、

いざとなったら敵から逃げたり、

水や食べ物がある場所を
目指して移動できるのです。

そう考えれば、ストレス応答は
生存に必要なものなのです。

コンビニや自動販売機が
無い野生の環境では、

食べ物を探すのも
一大事だったわけです。

ストレスホルモンというのは、

一つのホルモンが
次のホルモンの分泌を促し、
それがまた次の分泌を促し、

…という方法で、

連鎖的に

「ストレスが来たぞ!」

という信号を全身に広めるのです。

そして全身に力をみなぎらせるのです。

ストレスに対応する脳の仕組みメカニズム

こうしたホルモンの連鎖を
全て解説すると

かなり複雑にはなるのですが、

一番源流にある、ストレスが
かかったとき真っ先に働く
ホルモンがあります。

それが、

「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン」

という恐ろしく長い名前
がついているホルモンです。

さて、このホルモンは体の中の
どこで分泌されているのでしょうか?

答えは、視床下部です。

つまりこれも体を守る為に
原始的な脳が活躍するのです。

以前説明したように、

ホメオスタシスの
コントロールセンターとして、

またあくびなどの衝動を発する
場所として大活躍していた、

脳の「ご先祖様」の一員です。

ホメオスタシスとストレスは
表裏一体ですが、

実際にここはストレス応答
の起点でもあるのです。

原始時代に重要な役割をした
この機能は現代にも通用します。

ただし少し状況が
変わっているわけですから

それなりの対応をしなければ行けません。

次回はさらにホルモン以外に
カギを握る自律神経について
詳しく紹介して行きましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>