食べたい・食べたくない、味蕾や味覚で健康状態を調整する仕組み

食べたい・食べたくない、味蕾や味覚で健康状態を調整する仕組み
今回のテーマは、

食べたい・食べたくない、味蕾や
味覚で健康状態を調整する仕組み

について紹介します。

さて、生きる為に必要な事を

体の声として教えてくれる
というメカニズムですが、

怪我や病気を避ける為だけでなく、

食べ物を選ぶ時にも
働いているのです。

例えばあなたもときどき、

塩辛いものや脂っこいもの
苦味が利いた野菜など、

特定の味や食感の食べ物が
妙に食べたくなる事は無いでしょうか?

逆にいつも食べるものも
今日はなぜか食べたくない…

という気分になる事もあります。

実際にはこんなときも
その衝動を発生させているのは、

本格的なホメオスタシスなど
体の仕組みメカニズムだと
考えられています。

というのも、

動物の行動の研究から
こうしたメカニズムの存在が
浮かび上がってくるのです。

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味蕾の持つ生き物の本能の仕組み

私たちの味覚…

というのは美味しい美味しくない
を感じるものよりむしろ、

栄養を感じ取る機能と
捉えることができます。

例えば、

ラットの舌の味を感じる
装置である味蕾(みらい)は、

体内の塩分濃度が下がると、
塩分の感度が良くなるそうです。

恐らく塩分が不足してきた
ラットは、

「最近何だか塩味が美味しいな」

などと感じながら、

塩気の多い食べ物を
好んで食べているはずです。

味蕾や味覚は必要な栄養素を認識する

私たちが食べたい・食べたくない
などと感じるとき、

それは好き嫌いや趣向に
問題だけではなく、

体がどんな栄養素を求めているか
を調整しているのです。

またヘラジカは、

角の生え変わり時期になると、

落ちた角や土、動物の骨
などをかじって、

角の成育に必要なカルシウムと
リン酸を補うと言います。

またスウェーデンに生息する
ユキウサギは、

エサになる植物の毒性が
強くなる季節に、

土を頻繁に舐めるそうです。

これは体内の解毒作用で
大量に消費されるナトリウムを
補う必要があるからです。

でも、ヘラジカやユキウサギが

「あの栄養素が不足するから
食べておかなきゃ」

などと考えているとは
思えないので、

やはり必要な時期になると、

その味やにおいが自然と
恋しくなるのでしょう。

味覚で健康状態を調整する仕組み

チンパンジーは、

調の中で寄生虫が増えて
体調が悪くなれば、

苦くて表面がざらざらした
植物の葉を選んで丸呑みします。

苦味成分というのは
殺虫作用がありますし、

ざらついた表面は寄生虫を
引っ掛けて排泄させる
働きをするのです。

まさに自然の病院です。

またペットとして飼われている
犬や猫でも、

体調が悪くなれば
道ばたに生えた草を食べる
ような姿を見せますが、

これで下痢や嘔吐を促します。

これも体調を整える為に
そう言った作用を持つ植物の葉が
発する味やにおいを欲するのでしょう。

ちなみに都会では除草剤が
かけられているので、

これが逆に散歩中の犬に
毒になる事があるので
気をつけて欲しいのですが、

動物にはこうした自然の力で
健康や体調を調整する本能があります。

漢方では味覚で健康を判断する

また人間でも、

東洋医学の世界などでは

漢方の煎じ薬を処方するとき、
(漢方では”証”と呼ぶ)

「体の状態に合った
薬なら甘く感じられる」

という言い方をします。

つまり

過去のデータや統計と
照らし合わせ、

この症状にはこの薬を
これくらいの量を飲ませる

…といった左脳的分析的な
考え方ではなく、

薬の見立てが
合っているかどうかは、

味蕾を使った味覚で直観的に
判断できるというわけなのです。

良薬口に苦しと言いますが、

苦味を感じるという事は、
今、体はそれを求めているという事です。

食べたい・食べたくないで健康状態は変わる

そして、体調が回復してくると、

同じ薬でもだんだん
苦く感じられるようになり、

そうなればもう、

体はその薬を必要
としないという事です。

いかがでしょうか。

ここでもラットやヘラジカ
と同じような共通の仕組みが、

私たちの体の中に宿っている
様子が見て取れると思います。

味蕾や味覚で健康状態を調整
する仕組みがあるのです。

漢方の世界ではそれを

薬効の判定などに
利用しているわけですが、

恐らく普段の私たちが

「今日はあれを食べたい」
「今はこれは食べたくない」

と感じる衝動などにも、

こう言う仕組みが影響を
与えているはずです。

衝動が湧いた後には、
レストランを選んだり料理を
味付けをしたりと言った

人間ならではの行動が
関わってくるわけですが、

ベースになる感覚の部分では
まず体の声がリードしているのです。

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