古い脳と新しい脳の三層の階層、情動と快・不快のメカニズム

古い脳と新しい脳の三層の階層、情動と快・不快のメカニズム
今回のテーマは、

古い脳と新しい脳の三層の階層、
情動と快・不快のメカニズム

について紹介します。

ここで、

人間の脳の構造メカニズムを
ざっと見て行きましょう。

これは健康や若さを守る
為にも重要なのですが、

人間の脳は大まかに言うと
3つの階層が重なってできています。

一番奥の部分にあるのが、

これまで紹介してきた
ホメオスタシスを司る古い脳、

体の状態を一定に保つ仕事である
ホメオスタシスですが、

生存の為の脳のもっとも
重要な役割を担っていますが、

だからこそ最も奥で守られて
いるのでしょう。

体の中が今どんな状態になっているか
をモニターする必要があります。

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古い脳の働きとメカニズム

そこで私たちの体内には、

温度や衝撃などの刺激や
組織の状態を感じるセンサーが
無数に分布していて、

センサーが捉えた情報は、

神経を伝ってこの脳の一番奥の
古い脳に伝えられるのです。

それをもとに、

「もう少し呼吸を早めよう」
「汗を開こう」

と言った自動調節の命令が
発信されているのです。

一方、一番外側を覆っている部分が
「大脳皮質」と呼ばれる新しい脳です。

この部分は動物の進化の一番最後、

ごく最近になって、
(それでも数千万年程度)

おもに哺乳類の脳内で発達しました。

脳の三層の階層の中では
最も歴史の短い新しい脳です。

古い脳と新しい脳の違いと特徴

特に人間は、この新しい脳が
極度に発達している生き物で、

この中に、理性的な判断や
論理的思考、言葉を操る機能など

担当する部位なのです。

いわゆる人間らしい思考、

私たちの心に「意識」という
人間特有の精神世界を作り出すのも

新しい脳である大脳皮質の
作用と言われています。

まさに人間の頭脳の中枢ですが、

体の声との関係で言えば

「あ、声が来た」と感じるのは
意識の働きですが、

古い脳がメッセージを送るとしたら、

新しい脳は体の声をキャッチ
する立場と言えるでしょう。

脳の三層の階層メカニズム

この新旧の脳に挟まれた中間部分が
三層の階層の間の部分、

「大脳辺縁系」です。

名前に「大脳」といういかにも
高等そうな言葉がついているので、

比較的新しい脳だと
イメージするかもしれませんが、

実は大脳辺縁系も
遠い祖先から受け継いだかなり
原始的な脳です。

現在生きている生物では、

両生類が既にこの脳に
当たる部分を持っていて、

別名「大脳古皮質」
と呼ばれるほどです。

視床下部や脳幹と共に

生物のご先祖様の一員の
数えられるべき部分です。

古い脳と新しい脳と情動を司る脳

大脳辺縁系の働きは

「情動のセンター」

と呼ばれます。

情動というのは心の中に
生じる快・不快のような気分や、

喜怒哀楽のような感情の事です。

こうしたエモーショナルな
衝動を心の中に作り出すのが、

古い脳と新しい脳の
三層の階層の中間にある

大脳辺縁系なのです。

そして大脳辺縁系は情動を駆使して

「体の声の代弁者」として
通訳のような働きをするのです。

体内の変化に対して何らかの
行動を起こす必要がある時に

「あ、こうしよう」

という気分が心の中に
湧き出てくるプロセスにおいて、

大脳へ念系が重要な働きを
しているのです。

情動と快・不快のホメオスタシス

実際にあくびや体温調整など

体の声がわき上がってくる
時の心の状態を思い起こして
みましょう。

常に「快」「不快」といった
情動的な感覚を伴っている
のが分かります。

例えば、

「暑い」とか「喉が渇いた」

という衝動が起きますが、
これは不快感です。

そう言われてもピンと
こないかもしれませんが、

それは現代の生活では
深いと呼びたくなるほど
喉が渇く機会が少ないからでしょう。

もし砂漠をさまよったりして、

喉が渇き始めてから
さらに長時間、水分を補給
できなければ

相当不快になるはずです。

他にも空腹も不快でしょう。

お腹が空いたのに何も
食べられない状態が続けば、

たいていの人は不快に感じるはずです。

あなたの周りにも、
ちょっとお腹が空いてきただけで
イライラして仕事に手がつかない

という人がいるのではないでしょうか。

健康と快・不快のメカニズム

便意や尿意も不快です。

特にこみ上げてきているのに
我慢しなくては行けない状況なら、
さらに不快になります。

そして放出できたときは
一転して快感になります。

あくびも「あくびをしたい」
と感じたときは不快です。

あくびの衝動をかみ殺すと
その不快感をじっくりと
味わう事ができます。

実際にあくびをすれば
快感がこみ上がってきます。

肩こりも不快の代表ですが、
伸びをする快を感じ気持ちが
よくなりますね。

体の声は脳をフル活動させる

こう言うメカニズムで、

体の中の状態に応じて
快や不快を作り出しているのが、

古い脳と新しい脳の
三層の階層の中間にある
大脳辺縁系の働きなのです。

情動という形で
体の声を代弁して、

新しい脳の意識の世界に
上手く通訳して伝えるのです。

こうして三つに分けて
これまで説明してきましたが、

もちろん実際の脳はひと
つながりの神経の塊ですから、

「体の声が生じる時には
古い脳だけが働いていて、
新しい脳は完全に休んでいる」

というわけではありません。

三層の脳は常に連動して
働いているのです。

その中でも特に古い脳は
重要な役割を果たしているのです。

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