疲労物質が溜り肩こりが起きるメカニズム、筋肉痛との違い


今回のテーマは、

疲労物質が溜り肩こりが起きる
メカニズム、筋肉痛との違い

について紹介します。

現代人を悩ます身体の
ストレスの一つであり、

健康やアンチエイジングにも
大きな影響を及ぼす肩こりですが、

そもそも肩こりというのは

どういうメカニズムで起きる
のでしょう。

前回、パソコンを操作する
姿勢では、

頭の重さを支えるために
首や背中の筋肉に負担がかかる
と紹介しましたが、

負担がかかった筋肉は、

力を出して重さを支えようとします。

筋肉の中で化学反応が起こり、

エネルギーを消費して
収縮力を発揮するのです。

このとき一緒に発生するのが、

疲労物質と呼ばれる成分で、

糖や脂肪などのエネルギー源を
燃やしたり、

神経が働く時に発生する
副産物です。

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肩こりと筋肉痛との違い

ただし、それがすぐに
肩こりに直結するわけではありません。

これは運動をして筋肉に
負担がかかった場合と比べて
みると分かりやすいでしょう。

運動をしているときも、

筋肉がエネルギーを消費して
力を出しますので、

たいていの場合、筋肉から
疲労物質が発生します。

でも、動きの中で筋肉が
活発に伸び縮みしていれば、

血液がぐんぐん流れますから、
疲労物質も速やかに流れ去るのです。

全身の疲労感は感じても、

肩こりのような局所の嫌な
感じはあまり生じません。

次の日に筋肉痛になる
場合はありますが、

これは肩こりとは別物です。

疲労物質が溜り肩こりが起きるが…

しかしパソコン作業など
をしているときは、

動いている場所と言えば
指先くらいのものです。

負担のかかっている肩や首の
筋肉はほとんど動きません。

すると血流が悪いので、

疲労物質が溜ってしまうのです。

そんな成分が周りの神経を刺激して、

あのジーンとしびれるような
嫌な感じが生まれるのが、

肩こり発生のメカニズムと言われます。

普段働いていて
筋肉痛にはなりませんが、

運動をして肩こりも起こりません。

激しい運動での怪我は別として

筋肉痛はすぐ治りますが、
肩こりは長時間残ります。

心身の健康に悪影響を及ぼすのは、
筋肉痛よりむしろ肩こりでしょう。

つまり、肩こりというのは、

血の巡りが局所的に
悪くなっている事のサイン
とも言えます。

「血流が滞っていますよ」

と身体が知らせてくれて
いるわけですから、

この声に耳を傾けられるかどうかが、
健康と病気を分ける差になりそうです。

若さを保つか老けるかの
差も分けて行くのです。

疲労物質を溜めないアスリートの工夫

ここで興味深いエピソートがあります。

私の知人が雑誌のインタビューで
あるアスリートを取材しました。

オリンピックに出て大活躍した
有名人なのですが、

ある合宿施設の畳の
大部屋でインタビューが
行われたそうです。

カメラマンやライターと
アスリートがテーブルを囲み、

畳に座る形でのインタビューです。

最初そのアスリートは、

あぐらをかき気さくに話し
始めたのですが、

どうやら落ち着きがなく、
一時もじっとしていないそうです。

足をモジモジ動かしたり、
上下を前後左右に倒したり、
ねじったり、

そのうちストレッチを始め、
膝を伸ばして開脚し、

身体を倒して太腿裏を伸ばす
など動作を始めたそうです。

もちろんインタビューの質問には
キチンと答えてくれるのですが、

止まったと思ったら、
すぐ態勢を変えストレッチ、

身体をあちこち絶え間なく
動かしつづけているのです。

疲労物質をどう対処するか?

インタビュアーの私の知人は
興味がわいて聞いてみたそうです。

「どうしてそんなにずっと
動いているのですか?」

するとかえってきた答えが

「じっとしていたら、身体が
固まるみたいで気持ち悪くないですか」

…と、

本人がどう意識していたかは
分かりませんが、

これは疲れをためない為の
身体のメンテナンスのメカニズム
ともいえるのです。

筋肉痛や疲労物質と
ずっと付き合ってきたアスリート
ならではの知恵なのでしょう。

パソコンの前でじっと動かず
肩こりに気づかないほど
麻痺が悪化する私たち一般人の比べ、

やはりオリンピックのメダリスト級の
アスリートは、

身体感覚が凡人とは違うのだと
やけに納得した記憶があります。

しかも練習直後で体の中の
代謝活動はとても活発になって
いたのでしょう。

疲労物質が発生するスピードは
普段よりずっと早くなっているでしょうから、

じっとしているよりも
こまめに身体を動かすのは
理に叶っているのです。

イチロー選手はじっとしていない

以前、大リーグのイチロー選手が
テレビのインタビューに答えるのを見て、

インタビュー中ずっと身体を
ストレッチしながら答えていたのも
大変印象深いです。

しかもそんな彼が真面目に
考えて答えを出そうとするときは、

身体がぴたっと止まり答えていました。

イチロー選手も身体感覚が
ずば抜けて高いのでしょう。

私たちビジネスマンが
上司の話を聞くときに、

ストレッチしながら聞いていれば
失礼だと叱られるかもしれません。

仕事中身体を動かすのは
マナー上よくない雰囲気が
あるかもしれませんが、

私たちも疲労物質を溜めない
肩こりを予防する為には、

こうした動きも必要なのです。

アスリートもビジネスマンも

身体の仕組みは基本的に一緒です。

「じっとしていると
凝った感じが出てくる」

という現象メカニズムは、

程度の差こそあれ誰の
体の中でも起きているはずです。

肩こりが起きるメカニズムと対策法

インタビューに答えた
アスリートの人は、

わずか一分そこそこでも

それを「気持ち悪い」と
表現したわけです。

恐らく普段の私たちの身体の中でも、

一分とは言わなくても、

数分から十数分もじっとしていれば、

身体に凝りを感じる何かしらの
成分が溜り始めているはずです。

それくらいの時間、
じっとしていると

「もぞもぞ動きたい」
「背伸びをして背中を伸ばしたい」

という欲求が出たり
身体の声が聞こえるものです。

実際に私もそう感じる事があります。

その声に従い、少しでも
身体を動かしたり伸ばしたりする事は

疲労物質を溜めない
肩こりを悪化させない

身体の知恵な訳ですが、

そんな声も無視するような状況に
多くの人が陥っているのです。

それで凝った感じになかなか気づかず、
症状が麻痺して悪化する…

というサイクルに陥る事があります。

パソコンの前で長時間入れ子んで
作業を続けているような習慣を持つと、

どんどん鈍感になってしまうのです。

だからこそ途中でストレッチなどと
取り入れるのは有効ですが、

色々と対策法はあるわけです。

その方法も公開して行きますが、

まずは疲労物質が溜り
肩こりが起きるメカニズム、

肩こりと筋肉痛との違い
などを理解しておいてください。

次回はなぜ身体の凝りに
気づかなくなるまで放置してしまうのか、
この辺りを考えて行きましょう。

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