褒められたい、認められたい人、野心がある人の心理学的特徴


「自分の人生を生きる!」

と思って見ても、やはり
他人の目はどうしても気になります。

それは当然のことです。

人間は社会的な動物ですから、

「自分さえよければ良い」

ではなく仲間と生存するよう
本能に刻み込まれているからです。

でも、現代社会で豊かに
幸せに生きるためには、

バランスという概念が重要になります。

やる気が起きない原因は、

前回紹介したような社会的な
背景だけに押し付ける
つもりはありません。

個人の資質の変化にも、

大きな要因があると考えています。

前回、すぐに行動に移れない
原因の一つとして、

「失敗できない」心理が
働くと紹介しました。

この心理には別の側面が
あると考えています。

それは、他人の評価を気にする
傾向が強まっていると言う点です。

「失敗したら恥ずかしい」
「失敗して、批判されるのは嫌だ」
「バカにされるんじゃないか」
「ダサいと思われないだろうか」

…など、

やらなければならない事は
分かっていながら、

他人からの評価を気にし過ぎるあまり、
やる気にはなれないという事です。

他人の評価や視点から、心理学的には
興味深い傾向がみられるのです。

この辺りを客観的に踏まえると
人生が楽になったりします。

スポンサーリンク

野心がある人の心理学的特徴

他人の評価を気にするのは、

今に始まった事ではなく、
現代社会の弊害と言う事でも
ありません。

嫉妬や羨望という心理は
古代から根付いてきた心理です。

ただ、その形は少しずつ
変化をしてきているようです。

例えば、

昔のそうした気持ちは、

スポーツ選手が抱く
ライバル心のようなものでした。

「あいつには負けたくない」
「あいつよりも評価されたい」
「ライバルに負けないようにもっと頑張る」

…など、他人からの評価を気にしても、

それは

「自分自身を向上させるため」
「人より上にのし上がる為」

であり、やる気を出す方向に
作用していました。

こうした心理状況のもと、

ライバルとの間で激しく
争っていたのです。

いわゆる野心のある人という事です。

これは行動力のパワーになります。

他人の目が気になるからこそ、
やる気が出たり、行動力が上がる
という事も言えます。

昔と現代の野心の違いと特徴

しかし、今はライバルよりも
抜きん出るという意味ではなく、

ひたすら自分を守るため、

他人の目を気にするという
心理傾向の方向に変化している
のではないでしょうか。

これは、

「自己保身」とか「自分の殻を守る」

という言い方もできます。

目立つことを恐れてしまうのです。

つまり、現代人は

なるべく面倒な事に巻き込まれたく
ないという傾向が強いと思います。

おそらく社会が豊かになり、

「あれが欲しい、これが欲しい!」

というモチベーションが薄れたことが
要因ではないでしょうか。

昔のサラリーマンには、

良い意味でも悪い意味でも、
ギラギラした野心がありました。

競争に明け暮れ、

手柄を立てて人より早く出世
する事が行動のモチベーション
となっていました。

野心がある人の特徴は
やはりギラギラした行動力です。

もちろん、野心がマイナス
に作用する点も否定はできません。

社内の派閥争いなどは
その代表例だと思います。

出世争いとやる気と行動力の関係

しかし、

そんな不毛な事が行われていたのも、

野心をむき出しにして、

最短距離で出世を勝ち取ろう
とする気持ちが強かったから
ではないでしょうか。

医者の世界の露骨な出世争いを
描いた『白い巨塔』という
テレビドラマが以前ありましたが、

医学の世界でも昔は

「教授になりたい」

という野心を持っていた医師は、

どんな手段を使ってでも人を蹴落とし、
卑怯な手段を使ってでも、

自分が出世する事しか
考えていませんでした。

褒められたい、認められたい…

というよりも嫌われても良いから
のし上がりたいという気持ちです。

それに比べて、今の若い人は
野心が少ないように見えます。

「出世すれば面倒が増えるから
できるならしたくない」

と考えている人も増えています。

むしろ、社長や教授など
組織のトップは、

全ての責任を負わなければならない
つらい仕事でしかないと
考える人が増えています。

褒められたい、認められたい人の特徴

出世争い…などと聞くと

「そんな嫌な思いをしなければ
ならない立場を目指してどうするの?」

そんな声も聞こえてきそうです。

わざわざキツい仕事を
背負い込むような事はせず、

とにかく平和に生きて行けば良い、

ほどほどの幸せが感じられれば良い
という気持ちが主流になって
きているようです。

にも関わらず、

人間の根本心理には、

人に認められたい、
人に褒めてもらいたいと言う

或は嫌われたくない
仲間はずれになりたくないと言う

願望は一方で持っています。

さとり世代などとも言われますが、

本当の意味で欲望から解脱し、
さとりの心境になどなかなか
なれないはずです。

医者で言えば、

欲望は全て捨て仙人のように、
離島の過疎地で無償で住人を助ける

とまでは行かず、

東京のお洒落でカッコいい
病院で働きながら、

ライフスタイルを楽しみながら
仲間と楽しみたい

というような心境でしょうか。

「野心は少なく、失敗を
恐れるほど打たれ弱いのに、

できれば人に褒められたい」

こんな心理を持った人が、
ものすごい勢いで増えてきています。

もちろん褒められたい人、
認められたい人の心理学的特徴が
悪いわけではありませんが、

やる気や行動力と言う面ではどうでしょうか。

褒める社会的状況と特徴

褒められたい人が増えて行くと同時に、

社会トレンドも

「どんどん人を褒めましょう」

という方向にシフトしています。

人を褒めるスキル
書店ではよく見かけます。

部下を褒めるのが苦手と言う
上司の為に、

褒める技術を教えるセミナーは
いつも盛況のようです。

もちろん大切なスキルでしょう。

しかし、いともどんな場面でも
偏ってしまえば弊害も出ます。

こうした傾向は面と向かった
対人関係だけでなく、

バーチャルなネットの世界でも
増えているのですが、

さらに典型的な例は、

フェイスブックの「いいね!」
の数を気にする人でしょう。

SNSというのは、

褒められたい、認められたいという
気持ちを上手く使ったビジネスです。

「イイね」が欲しいために、
必死に自分を良く見せようとする。

翻弄されている人が増えているのです。

嘘をついてでも認められたい人

こうした状況を

「いいね!」症候群などと
呼ばれているわけですが、

自分のライフスタイルや
考え方をフェイスブックにアップして

「いいね!」と見て評価してくれる
人が少ないと、

自分は誰にも評価されない
見られていない、注目されていない、

つまらない人間なのではないか
と不安になり落ち込むタイプです。

また、どうして評価しないのか?

と不満に思い怒るタイプもいて、

高級レストランや買い物自慢など
嘘をついてまでも、

なんとか「いいね!」を
もらうために、

「いいね!」をもらえそうな
行為に走る人もいるようです。

心理学的に言えば、

「いいね!」をもらえそうな
話をでっち上げる所まで行けば、

やがてその行動に疲れ果て、
心を病むリスクもあります。

現代人の持つ承認欲求は、

以前の野心のある人とは
違った特徴を持ちます。

昔の人のように
周りを押しのけてでも上昇する
為のものではなくなっています。

明らかに自己防衛に偏ったもの
になっています。

どちらが良い悪いではなく、

どちらの気持ちも適切に
バランスよく使う事が、

健康的なやる気、行動力に繋がるわけです。

自己防衛が激しすぎれば、

ポジティブな意味での
やる気などは作られないのです。

少しずつバランスを意識して行きましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>