多くのユダヤ人が金融業、金貸し、銀行、金利の世界に入った訳


ユダヤ人のイメージと言えば
やはり金融業での活躍が目立ちますが、

多くのユダヤ人が金融業、金貸し、
銀行など金利を取るの世界に
入った理由はなんでしょうか?

金融業と言うのは、

何か商品を売る訳でもなく
特別なサービスを売る訳でもない、

お金の貸し借りを利子でコントロールする

ある意味無から有を生み出すような
ある種の錬金術のような、

ビジネスモデルです。

前回紹介したように、

迫害と差別が進んだヨーロッパでは、

やがてユダヤ人が土地を持ちことも、
技術を持つ事も、

また店舗を構えて商業活動する事も
禁じられていきます。

しばしば追放処分もありました、

彼らは行商人とか、
貧しい農民や職人として
細々と生きていくしかありません。

そんな中、数少ない収入源となったのが、

利子を取る金貸し、
或いは両替商(貿易決済業)でした。

様々な職業上の制限を受けていたからこそ、

他宗教が罪悪と見なした金利を取る
金融業に専念せぜるを得ないと言う背景があります。

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利子は神の教えに背く行為

過去千年間、ヨーロッパ各地で
ユダヤ人が金貸業で頭角を現し、

皇帝や権力者と結びついて、

その国や年の経済繁栄に大きく貢献し、
寄与していた事はよく知られている事です。

ここで忘れては行けないのは、

日本人にはなじみのない概念ですが、

一神教の宗教、

ユダヤ、キリスト、イスラム教では
金利、利子をとる事は禁じられ

今でも実は論争が続いています。

例えば、イスラム銀行には利子はなく、

配当と言う形をとっている
と言う事を知っている人もいるかもしれませんが、

旧約聖書で貧者と同胞から
利子を取る事はキリスト教もユダヤ教も
イスラム教でも同様に禁じていたのですが、

ユダヤ教では生きていくために
利子を取ることを許したのです。

中世、近世、欧州でユダヤ人が
金融業で才覚を発揮できたのは
必然性があったのです。

ユダヤ人が自ら望んで選んだ道ではなく、

当初やむを得ず生存するために
就いた職業と言う面があります。

こうした背景から、多くの
ユダヤ人が金融の世界に入っていきます。

だからこそ金融業、金貸し、
と言う仕事は卑下されている側面もあります。

ベニスの商人の金貸し
シャイロックが悪く描かれているのも
そう言う背景があるからでしょう。

資本主義と銀行ビジネス

ところが、

この卑しいとされていた金融業が、

時代の移り変わりとともに
ユダヤ人に有利に展開し始めたのです。

農業中心の社会から
次第に商業活動が活発化し、

経済が発展すると、
銀行、金融業が産業の中で
大きな位置を占めるようになります。

資本主義経済の基礎は
銀行が握るようになったのです。

それに伴って、金融業の世界に
長らく身を置いていたユダヤ人の
立場も重視されるようになります。

ロスチャイルド家など
富を築く銀行家が生まれ始めました。

ユダヤ人は金融を対象とする
新しい事業を創出し、

様々な革新的なビジネス形態を
考案する先駆者となりまた。

キリスト教会も、やがて
実質的な利子を取ることを
認めるようになるのですが、

金融の世界に長い歴史を持ち、

為替技術などのノウハウを
蓄積してきたユダヤ人は、

それ以上に優越した位置にいました。

金貸しビジネスで優位に立つユダヤ人

今、私たちが住む
金融インフラのほとんどは
ユダヤ人が作ったと言われています。

古くはいち早く適正利潤や
公正販売価格の仕組みを考え出し、

近世では不換紙幣(金貨や銀貨と
交換できない紙幣)を案出し、

流通証券を最初に
実用化したと言われています。

しかもイスラエルを追放されて以来、
世界の各地に散り、

ネットワークを築き続けたユダヤ人にとっては、

経済が発展し、広域に
経済活動が広がる事は有利でした。

彼らは遠い地との貿易決済を行い、

船が遭難した時の損失や
補償する保険業や、

事業リスクをシェアし合う仕組み
(株式、債券)を考え出したのです。

さらには彼らはそれらのシステムを
独占非公開とせず、

どんどん表に出して公開しました。

彼らユダヤ人の成功法則は

「自分の作ったルールで勝負する」ことです。

自分で創ったルールなら、
他人が多少修正した所で
自家薬籠中の物で、

同じ土俵なら勝つ確率が大変高くなります。

高度な金融工学まで発展した現代

19世紀に入って、
近代銀行業務を発展させたのが、

先のユダヤ人大富豪
ロスチャイルド家です。

同家はヨーロッパで国家主義が高まる中、
他に先駆けて国際金融事業を始めました。

ユダヤ系フランス人
ペレール兄弟の役割も特殊です。

彼らは近代銀行業務の
要である信用貸しの制度を開発し、

信用でファイナンスができる

それが、現在のクレジットカード
への道を大きく開きました。

さらに20世紀に入り
アメリカでのユダヤ人はますます

金融業で頭角を現します。

例えば、

一般の商業銀行とは違う
企業への投資やその売買を専門とする
独自の投資銀行(invest bank)を創出し

これがコングロマリットや
その後のM&A(企業の合併買収)
の空前のブームを作る推進力となります。

ユダヤ人投資家マイケル・ミルケンは
こうした投資銀行を動かし

ジャンク債を使って富を得た事も
よく知られています。

頭を使ったユダヤ人が勝利を収めた

こうして金融業で大きく成功する
ユダヤ人がいるわけですが、

ここで銀行家の陰謀だ…

などと騒ぎ立てるのは
物事を一方的にしか見ていないことになります。

むしろほとんどのユダヤ人が
金貸しをしておらず、

小さなな商売をして生活に
苦しんでいたことにも
留意をするべきでしょう。

こうして振り返ると、

周囲がユダヤ人を
狭い世界に押し込み、

自分たちの都合の良い立場に
落とし込んでいたはずだったのですが、

計算違いだったのは、
時代は移り変わるものである事、

そしてユダヤ人が与えられた
環境を活用しながら

最大の資源である脳、
そして知恵を使いながら、

実にしぶとく生き抜く人たちで
あった事でしょう。

ユダヤ人は諦めることをせず、
約束の地カナンに再び帰ることを信じ、

追放以来2千年を生き抜いたのです。

そして少しでも自分たちが
生きられそうな世界があるならば、

積極的に進出し、頭を絞ってその世界で
トップになろうと努めたのです。

これがユダヤ人が
金融業、金貸し、銀行など金利の世界で
活躍する理由なのではないでしょうか。

縄文時代からの長い歴史を持つ日本は、

自然の恵みと惜しみない労働によって、
極東の島国で平和に暮らしてきました。

祖国を失った事もなく、
追放されたこともなく、

安全も水もタダだと考えながら、
生きてきました。

あらゆる意味で日本人は
ユダヤ人の置かれてきた状況とは
正反対なのですが、

それだけに異邦人の知恵として、
彼らの考え方、行動は
示唆に富むものではないでしょうか?

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コメント

  1. 前原美樹 より:

    伊勢神宮の石灯篭に、ダビデの☆が刻み込まれているのは何故でしょうか?
    何故、日本人よ、ごめんなさい、と謝るのでしょうか。
    何故、長崎に100人のユダヤ人による教会があったのでしょうか?原子爆弾投下で
    吹き飛んでしまった。見えなくなったのは残念です。

  2. 前原美樹 より:

    ついでに。もう一つ。
    朝鮮半島の北部・北朝鮮にビルクリトンが、拉致されたアメリカ人の女性ジャ―ナリストを、取り戻しに北朝鮮に入り、無事に取り戻すことが出来たのは何故?
    ビルクリントンはユダヤ人?北朝鮮にはロスチャイルドが下支えをして、核ミサイル
    の基礎を教えたというのは本当ですか?日本人拉致被害者を助け出したいのです。お知恵を、お貸しください!

    • admin より:

      前原さま、コメントありがとうございます。
      ユダヤ陰謀論的な話はゴマンとありますが、何が正しくて何が間違っているか分かりません。このサイトではそう言う話は無しにしています。
      このサイトのテーマは、表に出ているユダヤの文化などを参考にしてお金に関する知恵や生活を豊かにするヒントを考えようというコンセプトです。
      拉致被害者の解決を私も願っております。今後ともよろしくお願いします。

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