華僑が世界に出る理由や背景をその定義や歴史から考えてみる


今回のテーマは、

華僑が世界に出る理由や背景を
その定義や歴史から考えてみる

について紹介します。

21世紀に入り中国の
発展や成長は、

世界中で注目を浴びていますが、

同じくその経済力や文化など
世界に影響を与えるように
なっているのが

華僑ネットワークです。

ではそもそも華僑とは何でしょうか。

なぜ彼らは世界に出るのでしょうか?

その理由を定義から考えて見ましょう。

私なりの言葉で華僑を定義するなら

「ビジネスチャンスを求めて
祖国中国を捨て、海外へ出ている人々」

現地国に帰化した人を
区別する見方もありますが、

華僑ビジネスを語る上で
その区別に意味はないでしょう。

香港、マカオ、台湾を除き、

外国に住む数は3000万を
越えていると言われる華僑ですが、

一言で華僑と言っても
その定義は難しいです。

現世で生まれた二世、三世も
華僑の文化や掟を重んじているならば
華僑と呼んで良いのではないでしょうか。

しかし現地の教育や価値観
染まっているならば華僑ではないと考えます。

両親が華僑であっても、
日本の教育を受け常識に縛られた
人は華僑とは言えない気がします。

あくまで独特のメンタリティを持ち
祖国を捨てて世界に出た人が華僑

と定義できるのではないでしょうか。

もちろんこれはあくまで私見ですが、、、

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華僑が世界に出る理由とは?

華僑の歴史を振り返ると、

19世紀末植民地時代に、
東南アジアへ移民した中国人が、

華僑のルーツとされています。

当時の感覚は「出稼ぎ」のようなもので、

10年、20年経てば、
故郷の中国に戻るのが当たり前と
されていたのです。

国籍もアイデンティティ
中国人のままで、

現地滞在者と言う意識を
持っている人がほとんどでした。

しかし戦後その意識は変わります。

大半が現地国籍を取得し、
華人の現地低社会への定着が
進むようになります。

さらに時代が進み、
華人の現地融合は進み、

その定義も難しくなりました。

さてそれでは現代の華僑が世界へ
海外へ出て行く主な背景としては、

中国における3つの問題があります。

これは平和で安定した日本人
からすると非常に異なった
感覚と言えます。

だからこそ彼らの
強さの秘訣も見えてきます。

世界に出る理由1.「競争率の問題」

一つ目は単純に人数の問題です。

13億越えの人口を抱える中国、

分母が大きいだけに秀才の数も多く、

特に都市部では子供の頃から
熾烈な競争にさらされています。

そのため中国人は子弟の教育に
力を注いでいるのですが、

日本人の両親も子供の
教育に比較的熱心ですが、

それでも競争力が激しい分
中国の方が過酷と言えます。

比較的競争力が緩やかな
日本人の若者は受験までは頑張って
勉強すると言われますが、

大学に入ってからは遊んでしまいます。

一方、中国人の競争力は
生半可ではないのです。

日本人が中国の東大と言い表す
北京大学や精華大学を卒業しても、

一流企業への就職は
決して容易ではありません。

最終的には賄賂やコネが
ものを言う社会です。

改革開放政策によって
市場経済へと移行後、

経済発展を遂げる中で
民間や外資の企業もずいぶん増えましたが、

求職者の人気は相変わらず
国有企業に集中しています。

大変な努力をして高学歴を手に入れても、

国内ではその価値に見合う仕事
就けない人が多い訳です。

だからこそ世界へ出て
チャンスをつかもうとする華僑は多くいます。

ユダヤ人と華僑の共通点と歴史的教訓

世界に出る理由2.「政治の問題」

人治国家である中国では

クーデターにより社会のルールが
根底から覆される事も
珍しくありません。

政治体制が変われば
抹殺されると言う歴史もあるほど、

彼らは全く政治や国家を信用していません。

文化大革命に代表されるように、

資産階級やエリート階級が
一夜にして最下級に転落するなど
既得権も絶対ではなく、

命まで奪われるかもしれない
と言う恐怖が常につきまといます。

ですから富裕層の多くは
予測不能の事態に備え、

財産を国外へ逃がすために
指定をいくつかの国に分散するという
手段をとっています。

しかし華僑が海外へ出るのは
リスクヘッジのためだけではありません。

自らの意思で政変に翻弄される人生を拒み

外への世界のチャンスを
掴みにいくのが華僑なのです。

この辺りはユダヤ人と似た
メンタリティと言えます。

国を追われ、迫害を受けた
ユダヤ人も政府を信用せず、

どちらも、他人に依存しないで
自らの力で道を切り開く知恵を重視します。

強固な縁故主義、
同族、同郷人を中心とした
ネットワークや

信頼と握手によるビジネスなど
華僑商法のやり方はこう考えれば
なるほど合理的です。

だからこそ独特な伝統や
子孫への教育があるのです。

先ほど華僑の定義で
日本や現地に完全に染まった華僑を

真の華僑とは呼べないと言った理由も
この辺りにあります。

華僑が世界の土地を買いあさる理由

世界に出る理由3.「土地所有の問題」

中国では土地の所有権が

国家所有権(全民所有権)と
集団所有権(労働者集団所有権)の
二種類しかありません。

それも華僑が海外へ出て行く
大きな理由の一つでしょう。

資金があっても国内で
私的な土地を持つ事はできませんが、

外国へ行けば永住権を所得せずとも
土地を購入する事ができるのですから。

資産を築いた華僑が世界の
土地を買うのは必然的な流れです。

しかし彼らの土地活用の
したたかさは日本人より上です。

「ジャパンアズナンバーワン」

などと呼ばれ浮かれていた、

バブルの全盛期、日本人も
こぞって世界中の土地を買いあさり、

アメリカのロックフェラーセンター
まで買収した事は記憶に残っている
人も多いでしょう。

しかし、バブル崩壊とともに
その勢いを完全に失ってしまいました。

派手に動きすぎたのかもしれません。

詰めが甘かった事も指摘されています。

ここ数年、中国資本による日本の土地
の買い占めが問題視されていますが、

例えば、李嘉誠の次男、
パシフィックセンチュリーグループの
代表である李澤楷が、

東京駅八重洲口のJR跡地を入札、
買収開発した事など、

マスコミでも話題になりました。

華僑が不動産を買うのは
あくまでも自分のビジネスのためです。

華僑は良く「お金でお金を買う」
と表現しますが、

土地やビル、マンションなどを
買うのも他者に貸して儲けるためです。

とはいえ、そのような賃貸ビジネスは
本業で儲かる事を前提とした
サイドビジネス兼税金対策、

ですからたとえあり余るほどの
キャッシュを持っていても、

不動産の購入に際しては
ローンを組むのが普通です。

派手に動く事もあまりありません。

これも歴史上、土地を政府に
奪われてきた教訓があるわけです。

土地という資産ににそこまで信頼を
おいていないのが彼ら華僑の特徴です。

ただ彼らは日本人よりも
日本の税制に詳しく、

その他の諸制度も日本人よりも
賢く利用していると言えます。

アメリカの評論家で
大ベストセラーを書いた

ジョン・ネスビッツさんは、
「Mega trends Asia」で

21世紀には国境、国家は
重要でなくなり、

代わって国境を越える最強力の
ネットワークを持つ、

中国系人が世界経済を支配するに至り、
21世紀はドラゴンセンチュリーになる

…と述べています。

日本だけでなく現代は世界中で、

人材が世界を行き来する
グローバルの時代です。

そんな中で経済やビジネス以外に、
社会、生活、文化的に、

どう向き合って行くかを
考える一つのロールモデルになります。

なかでもどんな場所でも
豊かで賢くたくましく生きる、

ユダヤや華僑から学ぶことは
たくさんありそうです。

以上、あくまで私の考える

華僑の定義や世界に出る理由ですが、

その歴史や背景を知る事で
色々な事が分かってきます。

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