ヒッピーが作ったヒッピートレイル、無銭旅行者が放浪の旅の原型


今回のテーマは、

ヒッピーが作ったヒッピートレイル、
無銭旅行者が放浪の旅の原型

について紹介します。

旅のスタイルというのも

時代時代で文化が創られるものです。

今ではバックパックひとつで
海外に旅に出掛けるという人も

それほど珍しいものでは
なくなってきました。

しかし、日本ではまだ
海外旅行が特別の人のものだった
そう言う時代があります。

そもそも海外旅行は昭和39年に
ようやく自由化されたのです。

それより前は、政治家、官僚、
文化人、官費留学生くらいしか
できない時代がありました。

今で言うバックパッカーの源泉は、

ヒッピーたちの作った旅、

ヒッピートレイル
が今で言うバックパッカーの
放浪の旅の原型とされています。

日本では無銭旅行者が放浪の旅の原型

また、日本人バックパッカーの
基礎となったのは、

1950年代に流行した
無銭旅行者と呼ばれる人々でしょう。

当時の旅人のヒーローが小田実さん

フルブライト留学でハーバードに行き、

留学修了後に「何でも見てやろう」と
一日1ドルの貧乏旅行して

帰国後、出版した本が大ベストセラー

その中で金髪美女とのお付き合いが
書かれていて、

そこから日本人の旅人が増え始めます。

彼らは船やシベリア鉄道などで
ヨーロッパを目指し、

そこでアルバイトをして資金を稼ぎ、
旅行をするというスタイルをとっていました。

日本円の価値がまだ低く、
海外旅行が難しかった時代、

当時の若者は外貨を現地で稼ぐという方法で
旅をしていたのです。

仕事を見つけやすいという理由から
人気だったのは北欧だったそうです。

アジアは当時、第二次世界大戦後の
混乱を引きずった国が多く、

渡航先としての人気は低かったのです。

ヒッピーが作ったヒッピートレイル

1960年代になると、
反戦運動をきっかけとして、

アメリカでヒッピームーブメントが盛り上がり、
やがてヨーロッパにも広がります。

ビートルズがインドを巡礼した事
などにも影響されて、

ヒッピーたちは主に
南アジアを貧乏旅行する事を好みます。

インドを中心として、ネパールや
アフガニスタン、イランと行った国々で

ヨーロッパから陸路でこうした国々を
目指すヒッピーが多かったそうです。

目的地として人気が高かったのが、
ネパーツのカトマンズ、インドのゴア、
アフガニスタンのカブール

こうした旅や、中近東に広がった
旅行ルートは

「ヒッピートレイル」とも呼ばれています。

このヒッピートレイルを
如何に安く旅行するかというガイドブック

「across ASIA on the cheap」

という本が1973年に創刊されます。

この本がバックパッカーのバイブルと呼ばれる
ガイドブックの「ロンリープラネット」の原型です。

日本でもバックパッカー向けのガイドブック

『スーパーガイドブック』や
『地球の歩き方』シリーズが創刊され、

ツアー旅行がほとんどだったスタイルに
個人旅行を増やして行く事になります。

この時期は、女性の旅人も
増えた事が大きな特徴です。

バックパッカー放浪の旅の原型、そして進化

こうやって
ヒッピーたちが、旅をした事により

アジア諸国に貧乏旅行者を
迎え入れるための様々なサービスが
充実していく事になります。

安宿街の多くはこの時代に
その原型が形作られているし、

各地に安いゲストハウスや外国人相手の
旅行会社が増えたりと、

バックパッカーを受け入れるための
下地が作られていったのです。

また、インドのゴアを震源地として
後のレイブやトランスなどにつながる
独自のカルチャーが広がっていったのです。

そもそも人類は常に旅をしてきました。

松尾芭蕉や伊能忠敬も
放浪の旅人の走りと言えるかもしれません。

文化考え方、持ち物、目的は違えども、
みな、荷物は最小限にして肩に担ぎ

両手をプラプラさせて
自分の足で歩いた旅をしました。

スーツケースでガラガラ
引いて歩くのではない、

バックパッカーは小さな荷物を肩に
両手をブラブラさせて歩く旅人なのです。

スタイルは変われど旅人の魂は変わらない

パックパッカーの旅は
気ままな一人旅が基本です。

それはいうまでもなく、

自分の行動のすべてを自分で
決定し、管理するという事であり、

その結果を一人で受け入れる、
自己責任の旅だとも言えます。

こうした原型、旅の歴史は、

脈々として現代にも
受け継がれている部分もあるでしょうが、

まったく変わってきた部分もあります。

特に大きいのは、

インターネットの発達ではないでしょうか?

以前はカメラを持っていくだけで
大変なことでした。

ビデオカメラを持ち運ぶ
旅人はほぼ皆無でした。

情報収集も紙媒体と口コミだけ

騙されたりぼったくられたり
日常茶飯事でした。
(それも楽しかったのですが)

それが今では、

小さなスマホにカメラも
ビデオもインターネットにも繋がります。

これは大きな違いでしょう。

それが次回紹介する
フラッシュパッカーと呼ばれる
旅人のスタイルです。

そしてこれからも、

旅の文化は変化をしていくでしょうが、

変わることのない旅人の魂は
ヒッピートレイル、無銭旅行者から
続くものがあります。

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