ドラッカー流NPO形態に学ぶマネジメント術の本質と考え方


今回のテーマは、

ドラッカー流NPO形態に学ぶ
マネジメント術の本質と考え方

について紹介します。

NPOというと

「Nonprofit Organization」

つまり、非営利で社会貢献活動を
行う団体の事を指し、

資本主義のシステムで利益を目指す
企業とは相反するものという
考え方が一般的ではないでしょうか。

しかしドラッカーはNPOから
マネジメントの本質を学べると言います。

「ポスト資本主義社会では、

知識労働者が社会の
イニシアティブを握っていく」

と著書で述べていますが、

つまり、その社会と言うのは、

知識を活用して成果を上げる
事を求められているため、

競争が激しくなり、
多くの人が組織に属し、

組織で働く社会でもあります。

これは

自営業の割合が減り、
企業で働く人が増えた

日本の労働形態を見れば明らかです。

日本は江戸時代から家族を
中心とする世帯を形成し

自営業をしているのが普通でしたが、
今ではサラリーマンとして働くのが
当たり前になっています。

「組織社会では社会的機能が
組織によって遂行されるため

家族や村と言った昔ながらの
伝統的なコミュニティは喪失せざるを得ない」

そうドラッカーは指摘しています。

これも、核家族化が進み、

従来の地域社会が消滅してしまった
日本社会を見てみても、

この指摘は正しかったと言えます。

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ドラッカーが期待を寄せたNPO

ドラッカーは60数年前の著作

『産業人の未来』

の中でも、従来のコミュニティに代わる
新しい組織は職場コミュニティ

つまり企業であると論じています。

今見ればなんて当たり前の事、、

と感じますが、
やはり先見の明に優れています。

そしてこの動きを

「地縁から職縁へ」

の変化として描いているのです。

日本人も戦後高度成長期時代を経て

「会社人間」として

会社と言う職場コミュニティに
多くのエネルギーとアイデンティティを
注ぎ込んできました。

しかし結局企業も

新しい社会のコミュニティとは
なりえませんでした。

現在のナレッジワーカーは
脱組織の動きが顕著で、

組織に属しながらも、
組織に依存しない関係を
築きつつあります。

そこでドラッカーが新しい
組織コミュニティとして期待を寄せたのが、

企業でも政治でもない
NPO(非営利組織)という
組織形態です。

ここからマネジメント術の
本質と考え方を学ぶことができる
ということです。

なぜNPOのマネジメントに注目したか?

アメリカでは

NPOが大きな成功を収め、

最大の組織形態にも成長しています。

規模だけではありません。

それはマネジメントにおいても言えます。

「企業はNPOの理事会の機能や
生産性の向上、適切な人材配置や新人教育、
メンバーの動機づけなど

優れたマネジメントについて学ぶべきだ」

とドラッカーは力説しています。

例えば、

アメリカでNPOが急成長した
最大の要因は

「利益を目的としてないからこそ
マネジメントが必要」

と言う観点から、

NPOでは使命優先のマネジメントが
行われています。

企業が利益優先のマネジメントを
してしまうものですが、

だからこそ、企業がNPOに学ぶ
第一のポイントが、

使命を持つ事の大切さにあると言う訳です。

使命を持つ事で初めて、

組織の目標、戦略、活動の
方向などが明らかになるからです。

使命を持つ事と利益を出す事は
矛盾しているようで、

そうではないとの事。

企業がNPOマネジメントから学べるもの

NPOの使命重視の活動は

「得るべきもの」より
「与えるべきもの」

を優先するため、

メンバーは自ずと利用者の
ニーズや要望に誠実に応える事を
自分たちの役割や責任と考えるようになります。

これも顧客重視と言いながら
組織の論理を優先してしまいがちな

企業がNPOマネジメントから
学ぶべき本質と考え方の第二のポイントです。

こう言ったドラッカーの指摘を

単にキレイ事とは済ませないでしょう。

日本でもNPO法人の数は
4万ほどあり、

利益や競争以外の
公共の領域に参入して、

社会貢献と言う新しい価値を
生み出している組織もあれば、

これまで企業間の競争や
コストの問題で民間企業が
手をつけなかった分野に進出して利益を上げ

市場を広げつつある
NPOも少なくないからです。

使命重視のNPOのマネジメント

村や家族から、企業へ

そしてNPOへとコミュニティの変遷は

地縁から職縁そして心縁へ

と言う変化が生まれているかもしれません。

NPOのマネジメント対象である
メンバーは

時間や労力の提供が自発的なもので、

上からの指示や命令では動きません。

つまりそうしたコミュニティで

一緒に仕事をすると炒めには、

使命、心の一致が不可欠です。

まず組織の目的が明確である
と言う事が前提で、

そのうえで良いコミュニケーションと言う
インフラの整備が不可欠であり、

それらがそろって初めて
共同体としての仕事が始まるのです。

最近の企業の不祥事が
頻繁に起こるのも、

いつの間にか企業の目的を
忘れてしまっていると言う
ケースが多いのですが、

日常的に企業の目的を
確認する場を用意し、

コミュニケーションを重視する

ドラッカーの説いた
NPOのマネジメントの本質と考え方
活動から学べる事は多いでしょう。

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