ドラッカーの説く起業家が狙うべき経営戦略と隙間ニッチ戦略


今回のテーマは、

ドラッカーの説く起業家が狙うべき
経営戦略と隙間ニッチ戦略

について紹介します。

それでは今回はドラッカーの説く
起業家、ベンチャーが用いるべき経営戦略
としてのニッチ戦略について解説します。

前に紹介した
総力戦略やゲリラ戦略が、

市場でのトップを目指す戦略であれば、

ニッチ(隙間)戦略は

「市場の一部で代替のきかない存在になる」

と言うやり方です。

私自身独立する際に
師匠に相談したときは

「ゼロから起業したいなら
ニッチを狙うしかない

常に市場のニッチに目を配らせろ」

と口酸っぱく言われて来たことが
記憶の中に強く残っています。

「限定された分野で圧倒的に
有利なポジションを占める事ができるが

限定されているが故に競争相手が現れにくく、

限られた領域の目立たない支配企業になる方法」

と言うのがドラッカーの
ニッチ戦略の定義です。

そして具体的には

1.関所戦略

2.専門技術戦略

3.専門市場戦略

という3つの経営戦略があるとしています。

それぞれ解説していきます。

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ニッチ(隙間)戦略その1.「関所戦略」

この戦略は

市場や製品で、部分的ですが
不可欠な地位を築くやり方です。

重要度は低く、支配領域も狭いですが、

それがないと生産プロセスが
成立しなかったり、

製品そのものができない

つまり「関所」のような
存在になる方法です。

例えば、

アメリカでゴールドラッシュが

起きたときに儲かったのは
シャベルを売った人だったと言う話しがあります。

金を掘り当てれば一生楽に暮らせる

と多くの人が金の発掘に向かいましたが、

実際に金を掘り当てて富を築いたのは
本当にわずかな人ですが、

彼らが金を掘るのに必要な
シャベルを売る事に目をつけた人は
富を築けたと言います。

最近では、iPhoneの普及とともに
それに関連するアクセサリーグッズを
売る事もビジネスになっています。

これも一種のニッチ戦略で
素晴らしい経営戦略と言えるでしょう。

ただ、一般的に

関所戦略によって占めた
市場は堅固なものですが

大きな成長は望めず、
いかに優れたものであっても、

全体の製品プロセスの需要によって
成長が規定されてしまう限界があります。

ですから起業家にとっては

成長志向に比べて
市場が小さすぎると言う
不満が出てきやすい方法と言えるかもしれません。

ニッチ(隙間)戦略その2.専門技術戦略

自動車の部品メーカーのように

高い技術と専門性で

製品プロセスの中で
代替の効かない地位を得て、

確実に市場を獲得するやり方です。

例えば、

東京の大森、蒲田にある
小さな町工場では

無名の零細企業でありながら
極めて高度な世界トップレベルの技術で、

ハイテク製品のある部分シェアを
独占していたりするケースがあります。

これなどは他の追随を許さない
専門技術力によって

がっちりとニッチな市場を
形成している好例です。

小さな分野であっても
それ型の追随を許さないものであれば、

現代ではそのニーズは
世界にも広がります。

この専門技術は希少であるほど
利益も多くなります。

漫画の話しですが、

手塚治虫さんの描いた
ブラックジャックと言うキャラクターは

法外な金額を請求しますが、

それは手術能力が高いと言う

高い専門性と希少性があるからです。

この専門技術で市場を確立するには

独自で高度な技術力、

そしてその技術を活かせる
新しい市場やビジネスチャンスを
早い段階で見つける事、

などいくつかの条件があります。

ただし部品メーカーにありがちな
下請けの地位に甘んじなくてはならず、

元請けの動向や景気に
左右されやすいため、

企業としての自立性に
乏しいと言うマイナス面もあります。

ニッチ(隙間)戦略その3.専門市場戦略

この経営戦略は
先ほどの専門技術戦略と似ていますが、

技術ではなく市場に関する
知識や優越性を利用して
事業を確立、成長させる方法です。

例えば、販売ネットワークが
他社よりも広く細かく構築されているような場合、

それを利用してニッチ市場を確保します。

製品やサービスの質の向上による
市場獲得と言うより、

市場の構造を熟知している事や

独自のセールス法、
販売ルールなどによって
マーケットを拡大していくのです。

例えば、

コンビニ業界の成功はこの例です。

スーパーよりも値段が高く、
商品にオリジナリティもありませんが、

「行きやすい、選びやすい、買いやすい」

と言う店の立地や商品の陳列
種類に工夫を凝らし、

リピーターを獲得しています。

コンビニは商品の種類を増やし、
新たなサービスを取り組むなどして
発展を続けています。

最近ではコンビニもオリジナル
商品も売り出しています。

ニッチからスタートして
ある程度うまく行けば

王道の経営戦略をとる事も良くあります。

以上3つの経営戦略としての
ニッチ戦略をドラッカーは提唱しています。

この世界に完璧なシステムはありません。

だから必ず隙間やゆがみは生まれます。

起業家やベンチャー企業は、

こういった隙間やゆがみを狙う事で
ビジネスを行う事ができるのです。

ニッチ(隙間)戦略はそう言った意味で
重要な経営戦略と言えます。

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