ドラッカーの考える企業の意味、意義は何か?事業定義とは?

ドラッカーの考える企業の意味、意義は何か?事業定義とは?
今回のテーマは、

ドラッカーの考える企業の意味、
意義は何か?事業定義とは?

について紹介します。

私たちにとって仕事は
日常の一部であり、

ほとんどの人が何かしらの
企業に属しています。

そして何かしらの事業をしています。

が、ここでそもそも
企業とは何か?事業とは何か?

その目的や定義を考える事は
意義がある事でしょう。

今回はドラッカーの考える
企業定義をここでは紹介します。

ドラッカーは、

「企業は明確で一貫性のある
事業の定義を持つべきだ」

と述べていますが、

事業定義は組織のよりどころとなり、
変化への対応力ともなります。

ただドラッカーは、

「我が社の中心事業はパソコンの製造である。
だから我々はパソコンメーカーとして定義される」

と言うような単純な事業領域が
事業定義につながるとしている訳ではありません。

例えば自分の事についても、

自分が思う自分のイメージと
他人が思う自分のイメージは異なっていたりします。

しかしどちらも正しい自分です。

特にビジネスは相手があって
初めて成り立つ物です。

だから、その定義や意味、意義を
しっかりと考える事は重要なのです。

ドラッカー曰く、

事業とは、次のような3つの要素から
決まると言っています。

1.環境

社会や市場、顧客や
競争相手などの動きや変化

2.目的、使命

何を最大の目的とし、
どう社会に貢献するか

3.強み

目的、使命を達成するのに
どんな強みを持っているか

この三点です。

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事業定義の外側と内側

1.の「環境」についてドラッカーは

「何によって対価を
得る組織かが明らかになる」

と言う程度の事しか述べていません。

恐らく、彼がここで言いたいのは、

前にもドラッカー流コミュニケーション
の話で紹介したように、

企業の内部に向けたコミュニケーションも
企業の外部に向けたコミュニケーションも
どちらも大切と紹介したのですが、

企業とは何か、事業定義を
考える上でも、外と内どちらも大切で、

企業の内部環境だけでなく、

市場や顧客と言った外部環境も

事業を定義する大きな要因である
と言う事ではないでしょうか。

「自分たちはこう言う事業をしている」

こう言う会社だと言う定義は

内部の論理ではなく、

外部の視点からも逆説的に
規定される物だからです。

極端な例ですが、

女性や主婦を購買層として
想定していない生活用品メーカーがあったとすれば、

いくら自分たちがそう主張しても、

市場はその会社を生活用品メーカーとは
認めないでしょう。

自分が自分でいくら
「イケメンだ」「美人だ」と叫んだ所で、

周りが認めない限り
美男、美女とは定義されにくいですね。

つまり、その会社がどんな会社であるかは
「外の目」によっても規定されるのです。

松下幸之助の哲学と企業の定義

そして、

会社内部の自立的な要因
(目的や使命、事業のあり方)

企業の意味や意義を定める事は、

外部要因以上に大切です。

「自分はかっこ良くなる、美人になる」

と決めない限り努力もできません。

「自分はどうでも良い」では

ダイエットに励んだり、
おしゃれに気を使わなくなります。

企業においても同じで、

それが事業の要素2.のどんな
目的や使命を持っているか、

つまり企業のアイデンティティを
どこに置くかと言う点です。

目的がお金儲けだけ、
だま儲かるからやると言うものでは

軸がない企業として
やがて衰退してしまうでしょう。

かつて松下幸之助さんが唱えた

「水道の蛇口をひねるように
まんべんなく物を行き渡らせて
消費者の向上に寄与する」

と言う水道哲学などは、

当時としてはビジネス上の
使命感がそのまま

コーポレート・アイデンティティや
事業の定義につながっていた好例です。

さらに3の強み、

つまり企業が持っている
コア・コンプタンスも事業を
定義する要因の一つです。

中小規模でありながら
優れた技術力や商品力によって
大企業を凌駕し、

業界最大のシェアを占めると言った

「オンリーワン企業」は
少なくありません。

こう言う企業は、その確固たる
強みによって自社の事業が
明確に定義されていると言うべきでしょう。

事業定義が陳腐化しないためにどうすべきか?

以上の

「環境」
「目的、使命」
「強み」

の3要素が有効であるためには、

次のような4つの条件を
満たさなくてはならないと
ドラッカーは言っています。

1.3つの要素が現実の動きや変化と合致する事

2.3つの要素がそれぞれ互いに合致する事

3.3つの要素からなる事業定義が
組織全体に周知徹底される事

4.その定義を絶えず検証していく事

特に4の「検証が必要」と言う点ですが、

これは

「どんな事業定義も時代の
変化とともにやがて陳腐化し、

有効性を失うものだからだ」

とドラッカーは説明しています。

例えば、

日本で100円ショップができた当初は

「これも百円で買えるのか」

と驚き多くの人が店に訪れましたが
やがて当たり前になりました。

こう言った事はハンバーガー屋さん
スマホ、ファッションでも
どんな分野でも起こりえる事です。

では事業定義が陳腐化
しないようにするためには

どうすればいいのでしょう。

ドラッカーによれば2つの予防策があり、

ひとつは、

「3年おきにすべての製品、サービス、
流通チャネル、方針を根本的に見直す『体系的廃棄』」

もう一つが

「自社の顧客でない人たちについての
『ノンカスタマー動向調査』」

です。

市場の変化の兆候は
ノンカスタマーから強く現れる事が
多いと言う指摘です。

さらにどんなときに事業定義の
有効性が失われたり、

陳腐化が進んで事業の
再定義が必要になるかと言う点については、

目標が達成された時、
急速に成長した時、
予期せぬ成功を収めた時、
予期せぬ失敗をした時、

を挙げています。

つまり、環境、目的、使命、強み
と言う3つの要素に関して、

自分たちの認識と実際の市場の動きの間に
ズレが生じている事を示しているからです。

失敗はもちろんの事、
成功もまた会社の目的、使命、強みを
見直すべき”危機”の時期であると言う
指摘は示唆に富んでいます。

いま一度自分が働く
企業とは何か?その意味や意義、

事業定義とは何か?

しっかり考えてみる必要がありそうです。

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