マネジメントの父、ドラッカー流マネジメントの定義と役割

マネジメントの父、ドラッカー流マネジメントの定義と役割
今回のテーマは、

マネジメントの父、ドラッカー流
マネジメントの定義と役割

について紹介します。

知の巨人から学べることは
幅広いですし、

そのひとつひとつに奥深い
知恵があるのですが、

ドラッカーと言えば、
やはりマネジメント手法が有名です。

その定義と役割は
どういったものなのでしょうか。

膨大な著作や理論を打ち出し、

カンパニー制、目標管理、
コア・コンピタンス経営、
ベンチマーキングなど、

企業経営における
近代的手法を次々と
開発してきたドラッカーは、

「マネジメントの父」

と呼ばれており、

組織マネジメントに関して
体系的な考察を行っています。

では一体、

マネジメントとは何か?

その定義や役割を根本的にな部分から
考えてみましょう。

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ドラッカーの考えるマネジメントとは?

ドラッカーはマネジメントの定義を
歴史的に振り返っています。

それによると、

初期の段階では

「組織のボス」が
マネジメントの体現者である

と考えられていました。

つまり

「本社ビルの最上階に大きな
個室を持つ権力者」

にマネジメントが帰属する
と言う考え方です。

政治の世界で言えば、
中央集権的な

国王の下に家来がいるという
パターンと言えるでしょう。

しかし、時代が経る従い、

政治の世界でも経済の世界でも
こう言ったシステムは見られなくなりつつあります。

次に、マネジメントの役割は

権力には責任が伴わなくては
ならないと言う考え方から、

部下の働きに責任を持つ者

それがマネジメントを司る者だ
と考えられるようになりました。

いわゆる中間管理職が
部下の働きをコントロールする

マネジメント手法がもてはやされており、
今もこの考え方を持つ人も多いです。

しかしドラッカーは

こうした定義に物足りなさを感じ、

『現代の経営』(1954年)

と言う著書の中で、

マネジメントに関する新しい
定義を試みました。

ドラッカー流マネジメントの定義

マネジメントの父、ドラッカーの
定義したマネジメント

要約すれば2つのことを言っています。

まず一つは、

マネジメントとは組織社会で
知識を行動に具体化する事に
責任を持つ者である

と言う指摘です。

ここで言うマネジメントは

経営者を指し、

経営に関する知識を

実際に経営を行う事で
完成させる責任があるのが
経営者と言う事でしょう。

「言うは易く行うは難し」

と言う言葉がありますが、
言うだけなら誰でもできます。

「そのビジネスアイデア自分も考えていた」
「あんな大企業ならマネージも楽だろう」

など夜の居酒屋に行けば
多くの至極全うな意見交換が言われますが、

実際に責任を持って行動に移し
実行できる人は少数です。

これは知行合一を主張した

「知識は行う事によって完成する」

という王陽明の考え方に似ています。

マネジメントとはシステムである

そしてもう一つは、

マネジメントとは

人間に属するものではなく、
「仕組みや役割そのもの」である、

とする一種の「マネジメント機関説」

をドラッカーは唱えました。

昭和10年、東大の美濃部達吉博士が

「天皇機関説」を唱え
弾劾された事件がありました。

これは天皇は一つの機関に
過ぎないと言う学説で

マネジメント機関説は
これに近いものがあります。

つまり、企業経営を個人の個性に
任せすぎる事を抑制しようと言う考え方です。

リーダシップに関しても
ドラッカーはカリスマ性を否定しています。

ドラッカーは

「マネジメントは代替の効くシステム機能である」

と考えたのではないでしょうか。

マネジメントを経営者など
個人の能力だけに依存させない事は、

組織を長続きさせるための
必要条件でもあります。

例えば徳川幕府が300年近く
存続できたのは、

合議制をとって
将軍個人の権力を肥大化させなかった点に
大きな要因があります。

ヒトラーやスターリンなど
独裁体制は崩壊する事、

ヒエラルキー型組織でなく
フラット型の組織の効率性などを
唱えるドラッカーですが、

マネジメントに置いても、

マネジメントの主体をシステムに置いて、
個人に帰属させない

それが組織の安定的な継続と
発展に必要なの事と考えています。

もし仮にマネジメントが一人の
能力だけに属していたら、

その人がいなくなったとたんに
組織は機能しなくなります。

個人からシステムへ、

ここにドラッカーのマネジメント論の
先進性があり、

近代的な組織経営を可能にした
要因があるのです。

エネルギー×マネジメント=成功

また、ドラッカーは

マネジメントを

スタティック(静的)な組織を
生きた存在として機能させる
意思や動力に相当するもの

とも定義づけました。

組織図に表された組織は
そのままでは仕事を行えません。

どれだけ優秀な人が集まろうと
ただ集まってみな好き勝手やれば
組織として機能しません。

組織図に命を吹き込むのが
マネジメントの役割です。

ヒトやカネ、情報など様々な
経営資源を統合して有効に使って、

事業を成功に導くための
エンジンでもあります。

つまりビジネスは

人、金、情報、エネルギーなど

資源をマネジメントする事で

真に機能すると言う事です。

したがって、

マネジメントこそ組織の本質であり、
関係する人たちを生き生きと
働かせる仕組みの事だ

と主張したのです。

しかし、いまだに一部の
求心力のある人が持っている
特権的な権力、

彼らが固有に持っている
組織管理能力だと言う
認識がほとんどではないでしょうか。

未だに古いマネジメントに
頼りきりの組織もたくさんあります。

しかし、ドラッカーの説く
マネジメントは

上司に集中している
特権でもなければ、

普遍化できない特殊な技術でもなく、

体系的に学び、教える事ができるものです。

このようにマネジメントを
身につける事ができるスキルと
定義づけた事も

ドラッカーのマネジメント論の
新しさであり、優れた点です。

以上のように、

マネジメントの父ドラッカーは
新しいマネジメント論を提示して

マネジメントに関する定義を一新しました。

それをまとめると、

組織の成果を上げ、
目的を果たし、個人を幸福にするもの

マネジメントの近代的な意味、
役割、責任をドラッカーはそう定義したのです。

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