ドラッカーはなぜ「強みを活かすべき」と説くのか?強みの分析


今回のテーマは、

ドラッカーはなぜ「強みを活かすべき」
と説くのか?強みの分析

について紹介します。

コア・コンピタンス

という言葉が、

経営用語として使われていますが、

競争優位の源泉となる力
という意味です。

この言葉は、

1990年にハメルとプラハート
の論文「コア・コンピタンス経営」
で公になった言葉で、

強みを活かす経営と言えば
この言葉を使う人も多いです。

ところでドラッカーも、

二人の功績は認めながら、

「機会を利するには強み
の分析が必要である」

というこことを述べ、

既に1964年の

『創造する経営者』

で発表したコンセプト
である旨を明らかにしています。

もしかしたら

人類がまだ狩りをしていた頃から

自分の強みを活かす優位性は
考えられていたかもしれませんが、

このコア・コンピタンス的な
概念というのは、

個人の持つ力を研ぎすまし、
成果をあげられるようにする、

いわば人や社会の活力源なのです。

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社会人の勉強も強みを活かすべき

前回紹介したように
ドラッカーは、勉強のテーマを決める時

自分の強みを活かして、
強みを伸ばすためのテーマを
選ぶべきと言います。

しかしどうしても、

私たちは弱みの克服を
意識してしまいます。

しかし、社会に出て、
何かしらの成果を達成しようと言うとき

弱みの克服が果たして
最優先事項になるのか、

と言うと大いに問題です。

例えば、ここに

弱みの克服を第一義と考えて
人材を教育している会社があると
考えてみてください。

この人材教育の結果、
その会社ではどんな人物で占められるか?

当然、弱みを克服しただけの
平均的な人物によって
占められる事になるでしょう。

そして平均的な人物だけで占められた会社が、

果たしてこの資本主義社会において
どれだけの成果を出せるでしょう?

あなたが投資家であれば
こんな会社に投資をする事はないでしょう。

だからこそ、会社も人も

強みを活かすよう
方向転換しないと行けないのです。

そのために自分の強み弱みを分析する
事は非常に大切なのです。

ドラッカーと比較優位説

いざチャンスを目の前に、

最もうまくできることは何でしょう。

人よりも優れて
出来るものは何か?

ものを書く、人前で話す
セールスで売り込む・・

色々とありますし、
いずれも役に立つものばかりです。

しかしドラッカーによれば、

自らの強みを言える人は
驚くほど少ないと言います。

そこで、強みを見つけ分析し
鍛える方法を知ることが大切です。

そしてなによりも

まずは実際に動いてみなければ
何も分かりません。

一生懸命働き、学び、

その中で考え抜く、集中する。

これがドラッカーのやり方です。

少し話は変わりますが、

ドラッカーを学んだ事がある人、
また経済学を習った人は

「比較優位」という
言葉を知っていると思います。

我々の周りを見回してみて
自給自足をしている人は稀です。

というかほとんどいません。

なぜ人はすべて自給自足
しないのかと言えば、

それは他人と仕事を分担して、
自分が必要とする財やサービスを
交換する、

すなわち取引をする方が
自給自足よりも多くのものを
得る事ができるからです。

これを取引利益と呼びます。

取引利益のポイントになるのが
仕事の分担です。

取引を有利に進めようと思うなら、
自分の得意分野の仕事を選ぶに
越した事がありません。

なぜ「強みを活かすべき」と説くのか?

つまり強みを活かすのです。

なぜなら、相対的に
得意な分野の方が、

他の人よりも優れた結果を
残せる可能性が高くなるからです。

言い換えれば、より優れた
財やサービスを産出できる可能性が
極めて高くなるからです。

そして優れた財やサービスに対しては、

そうでないものよりも
需要が高まるでしょう。

つまり有利な取引が可能になる訳です。

では、それぞれの人にとって
取引を有利に進められる得意分野とは何か?

それこそが、他人よりも
相対的に優れた能力、

つまり比較優位に他なりません。

つまり比較優位と言うのは
ドラッカーの指摘する強みなのです。

そして市場に参加する人それぞれが
「比較優位=自分の強み」で

財やサービスを作り出して
それを取引すれば

経済はより発展する事になるのです。

強みの分析をして強みを仕事に活かす

多彩で才能あふれ、
仕事の依頼をひっきりなしに受けた
ドラッカーも、

・書くこと
・教えること
相談に乗ること

これを95年におよぶ
長い人生で仕事の
三本柱にしていたのです。

時間に使い方には慎重で、

いかに魅力的に見える仕事でも
強みがなければ手を出しませんでした。

これは簡単なようで
難しいことであり、

この姿勢こそが知の巨人、
経営の神様の土台となったのです。

また勉強のテーマを設定する際も
これは欠かせない基準です。

人は自分の弱みで
高い成果を上げられない、

優れた成果を残せるのは

「自分の強み」

を活用したときだけなのです。

だからこそ、その強みをさらに
強化する事が不可欠で、

社会人にとっての長距離勉強も

そのためにあると
言っても過言ではありません。

ドラッカーもこういいます。

「できないことではなく、
できる事に注目せよ」

この言葉も、

「できない事によって何かを
行う事など到底できない」

という言葉と合わせて記憶したい
名言のひとつですね。

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