ストア派とストイック、ルキウス・セネカに学ぶ健康長寿の秘訣


今回のテーマは、

ストア派とストイック、
ルキウス・セネカに学ぶ健康長寿の秘訣

について紹介します。

ルキウス・セネカは
ストア派の哲学者、雄弁家として
ローマの政界に重きをなした人物ですが、

後半生は著作に専念し、
多くの文献を残しました。

ローマ皇帝暴君ネロの教育者であり、

しかも最後にはネロによって
自殺に追い込まれた人物として知られますが、

何よりも偉大なストア派の哲人でした。

道徳論や人生論の分野で
数多くの著作を残しましたが、

それだけではなく、自ら悲劇を描いたり
自然科学的な研究も進めた人物です。

彼の悲劇作品としては

ルネサンス期のフランス演劇の模範となった

『オエタ山上のヘラクレス』

などがその代表的作品です。

哲学者としてのセネカは

ローマ人の精神生活に
大きな影響を与えたと言います。

「女は理性のない存在であり、
それほど教養や広い知識もなければ、

自分の欲望を制御する事もできない
獰猛な存在なのだ」

…など、現代人からするとかなり
反感を抱かせる発言もありますが、

セネカは健康長寿に関する

とても参考になる
こんな名言を残しています。

「多忙に追われる者たちは、不意に近づく老年に驚く。

彼らは用意も防備もしないまま突然、老年に陥る。

生涯をかけて学ぶべきはよく生き、良く死ぬことだ。」

スポンサーリンク

人生を有効に使うセネカの思想

セネカは一貫して、
短い人生をいかに有効に
生きていくべきかと言う人生論を語っています。

彼の著作は、邦訳では

「セネカ哲学全集」全六巻を始め、
文庫版もあり、

テーマは
「幸福な生活」「心の平静」「閑暇論」など

現代人にも身近な問題が多く、
2000年の時差を感じさせません。

先ほどの言葉は、

「人生の短さについて」からの抜粋なのですが、

さらにこう続きます。

「我々の人生は短いのではなく、
我々がそれを濫費して、短くしているのだ。

例えば莫大な財産でも、
持ち主がだめなら瞬く間に雲散してしまうが、
良い管理者が持てば倍にもなる。

我々の一生も使い方を知れば長いのだ。」

そしてセネカは実例を次のように列挙します。

悪い例:

酒びたり、怠け癖、欲情の虜、
利得の夢に踊る、他人に利用される、
将棋、球技に熱中する、大勢の子分囲まれ自由を失う、

良い例:

時間はすべて自分自身で使う、
無為、安閑に過ごさず、他人の歩調に合わさず、
情欲を離れ、得を愛好し、実践する

ストア派とストックな休息の活用

厳しい節制やトレーニングを
自らに貸す生き方を「ストイック」
な生き方など呼びますが、

まさしくその語源がストア派の学者
という事で

禁欲的で克己的なありよう」

を体現する人物の事を指します。

セネカのエピソードで
興味深い事例があるのですが、

セネカは若いとき、
大病を患った事があります。

完治するまで10年以上も
かかったとされています。

セネカが闘病中に、友人が
こんな慰めの言葉をかけたそうです。

「大変だね。せっかくの
青春時代が台無しだ」

するとセネカはこう返答したそうです。

「いや、私は青春時代を
台無しにしたとは思っていない。

学を修める良い機会が
得られたと思っている。

こうして、たくさんの書物を
読む事ができるのだからね」

…と、事実この間、

セネカは数千冊に及ぶ書物を
読破したと言われており、

この経験が未来の哲学者としての
思考力の礎を築いたのです。

「重要な事は、何を耐え忍んだかではなく、
いかに耐え忍んだかにある。」

これはセネカ自身の言葉です。

現代人もここから学ぶことがあります。

困難に遭遇して、停滞を
余儀なくされたとしても、

人生の成功に向けてのエネルギーを
蓄える時期にすれば良いのです。

情報を収集・整理する、
人脈の強化に努める、
スキルアップに励むなど

つまり自分自身に磨きを
かけておくのです。

そうすればチャンスが到来したとき、
それが必ず役に立つようになります。

節制と節度が成功を生む

ルキウス・セネカは

ストア派の哲人らしい
節制と節度に基づいた発言で

現代でも妥当と思われる
多くの教訓を与えてくれます。

セネカはまた、とりわけ
教養の向上に役立つ事を教え

例えば読書についても
以下のような言葉を残しています。

「読書は精神を養う。

精神が熟考に疲れた時、
読書は精神に再び力を与えるが
熟考を要求しない事はない。

我々は書くだけでやめたり
読むだけでやめてはならない」

先ほど紹介した無教養と言う偏見を持つ
女性を激怒させるような表現も、

彼がネロの母の皇太后
アグリナッピに憎まれ

ひどく迫害された事から、

セネカの彼女に対する憎しみが
エスカレートして、

女性を嫌悪するに
至ったのかもしれません。

精神、肉体、感情の進化を
自ら実践し、他者に説いたのがセネカでした。

まさにストイックな人生、

そのセネカ自身は、

かつて家庭教師をし、後見人まで
努めたことのある暴君ネロのさし向けた刺客に

謀反と嫌疑で自殺を迫られ、
小塔で手首をかき切り

非常の最後を遂げます。

それは70歳に達することのことだったそうです。

生と死の問題を人に説き、
自分でもその思索に終始した
賢人らしい見事な往生だった、と

死後も名声が広がり、
17世紀の初めに巨匠ルーベンスは
「セネカの死」を生々しい歴史画にして伝えています。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事もおススメ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>