マイケル・スタインハルトに学ぶ優秀なトレーダーの考え方


今回のテーマは、

マイケル・スタインハルトに学ぶ
優秀なトレーダーの考え方

について紹介します。

ウォール街の歴史の中で
最も成功したファンドマネージャーの
一人とされるスタインハルト、

1960年にペンシルバニア大学
ウォートン校を卒業した

マイケル・スタインハルトは、

ファンド運用者として、
30年近いその在職中に、

マーケットのいかなるベンチマークより
遥かに高い平均年間利益率30%を
達成して、

同業者の仲間からは羨望のまなざしで見られ、

顧客投資家と彼自身に
巨万の富をもたらしました。

スタインハルトはウォール街にある
ミューチュアルファンドで働き始め、

マイケル・スタインハルトは1967年に

スタインハルト・ファイン・バーコビッツ

という自分の会社を立ち上げます。

社員数8人、当初の資本金は
770万ドルで、

ヘッジファンドのパイオニアの一つです。

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優秀なトレーダー・マイケル・スタインハルト

スタインハルトの会社が設立された1967年に

そのファンドに1ドルを投資していれば、
彼が積極的な資産運用活動から
引退した1995年には

1ドルが481ドルになっていた
計算になります。

業績は素晴らしく、毎年
スタンダード&プアーズの
上昇率をはるかに上回る運用成績を上げ

69年度末には資本が
3000万ドルを超えていました。

20代のスタインハルトたちは
「ウォール街の新人類」と呼ばれ、

スタインハルト自身、
40代、50代、60代の人たちよりも

「現在のマーケットへの
理解は僕らの方が上だよね」

と豪語していたほどです。

しかしスタインハルトは
常に成功し続けたわけではなく、

87年のブラックマンデーでは、
会社の年間利益の全てをほんの数日で失う

という手痛い失敗も受けています。

トレーダーは失敗から学ぶ

その後の6年間は素晴らしい
復調ぶりを見せ、

88年に48%、89年と90年に26%、
91年からの3年間は年60%という優れた
成績を上げます。

にもかかわらず彼は

87年の失敗を決して
忘れることができないかったと言います。

「優秀なトレーダーは成功例よりも
失敗の方をよく覚えている」

と彼は言います。

トレーダーは毎年が勝負で、
例えばある年に抜群の成績を上げたとしても、

翌年に失敗をすれば
成功などあっという間に

「大昔の話」「過去の思い出」

と化してしまいます。

失敗を全てを奪い去るのです。

だからこそ、トレーダー、投資家は
成功以上に失敗から多くのことを学び、

そして2度と繰り返さないために記憶に叩き込みます。

そのためかもしれませんが、
スタインハルトはファンドマネージャーに

「今までに経験した最大の失敗は何か?」

と聞くと言います。

試験を受けた際、

できた問題よりもできなかった問題を
覚えている学生の方が良い成績を
残していることがありますが、

華々しい成功を語る人よりも、
みじめな失敗を忘れずに
記憶している人の方が信頼できます。

マイケル・スタインハルトは
優れた投資家でしたが、

自らの失敗から目をそらさず、
語ることのできる投資家でもあったのです。

これはトレーダーとして生きる以外にも
重要な考え方ではないでしょうか。

ユダヤ人慈善家マイケル・スタインハルト

そしてもうひとつ
マイケル・スタインハルトの
側面として注目なのが、

慈善活動家としての側面です。

貧しいユダヤ人の移民の子として育ち、

幸運と明晰な頭脳を駆使し
巨万の富を築き、

アメリカンドリームを実現した彼ですが、

自分の人生の夢はユダヤ人社会社会への
貢献だと言った引退し、

惜しげもなく私財を投じ、
寄付をしています。

「Birthright Israel」
(イスラエルの長子特権)

と言う計画では、ディアスポラに住む
全てのユダヤ人の若者に、

無料でイスラエルの学習旅行の
機会を提供する事を目的に
設立された機関です。

ユダヤ社会の中でも巨額の
寄付をする人物として知られる
マイケル・スタインハルトが、

こうした考えに至るきっかけになったのは、

テロリストに命を狙われる
と言う事件があってからだと言います。

トレーダーとしての成功と人生の成功

1981年はスタインハルト
にとって運命を変える一年だったと、

彼の著書で述べられています。

『ヘッジファンドの帝王』
(奥脇省三訳、パンローリング社)

それまで株式投資のみに
集中していた彼は

投資先として債券のポジションを
とるようになります。

株式トレーダーとして彼を認める
顧客から多くの反発があったそうですが、

彼はこの年の運用成績で
ウォール街で最も優れた成果を上げます。

新しい投資手法を確立して成功した
彼は達成感と充実感を感じていたそうです。

そんな時にFBI捜査官から
電話が入ります。

ブラックパンサーと呼ばれる
資本家を狙うテロリストグループ事件が
ニューヨークで発生していたのですが、

そのテロリストの暗殺リストに
スタインハルトの名前が載っていたのです。

ヘッジファンドマネージャーとして
成功を手にした確信と、

その影響力が広がりすぎて
テロリストの暗殺リストに載る

この事件をきっかけに
彼は成功と人の命、使命や
人生の目的について深く考え始めます。

幸運な事にテロリストから
命を狙われる事はなかったのですが、

マーケットでのトレードの
成功以外に充実感をもたらす事、

人生の目的としての
ユダヤ民族の為に貢献する。

慈善事業の追求に人生をかけ始めたそうです。

マイケル・スタインハルトの人生から

優秀なトレーダーの考え方や
お金の追求について

色々と学ぶことがあります。

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