フィリップ・フィッシャーに学ぶ成長株投資と集中投資の極意


今回のテーマは、

フィリップ・フィッシャーに学ぶ
成長株投資と集中投資の極意

について紹介します。

1907年生まれのアメリカ人、

フィリップ・フィッシャーは
スタンフォード大学の大学院で学んだあと、

ビジネスの世界に入り
証券アナリストとして1929年の
大恐慌を間近で見ています。

その後、

「株価については何でも知っているのに
株の価値については何も知らない」

株式ブローカーとは正反対の
やり方をする投資顧問会社を設立します。

ほんの一握りの顧客を相手に
自分が信じる「集中投資」を
推奨することで成功を収めました。

2004年に96歳でなくなるまで
およそ50年もの長きに渡って、

モトローラ、テキサス・インスツルメンツ、
コーニングと言った

当時購入した株を保有し続けます。

株価はいずれも100倍以上となり、

証券市場の初期の段階から
現代に至るまで生き続け、

これほど長期のトラックレコードを
持つ投資家として、

希有の存在と言えるでしょう。

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フィッシャー+グレアム=バフェット

ウォーレン・バフェットの成功を支えたのは
ベンジャミン・グレアムの考え方ですが、

同時にバフェットはもし
グレアムのやり方だけを
頑なに守り続けたならば

これほどの成功は得られなかったと
言われています。

バフェットの成功は、

グレアムの投資原則を守る一方で、
フィリップ・フィッシャーが提唱する

「成長株投資」を取り入れることで
もたらされたと言われています。

面白い事に、この二人の
師匠の投資手法は正反対です。

しかしバフェットはお互いの
長所を見事に受け継いで、

自分の投資手法を確立したのです。

ベンジャミン・グレアムの
投資スタンスは

「その企業の価値以下の状況で株を買い、
フェアバリューに達すれば売却する」

と言うバリュー投資でしたが、

企業の将来の成長力を
リターンの源泉にする要素に乏しいです。

フィッシャーに学ぶ成長株投資と集中投資

フィッシャーのやり方は、
不況の度に株を買い、

好況時に売って大きな
利益を得ると言うものではなく、

厳選した数種類の成長企業にのみ
集中投資を行い、

可能な限り長く保有し続ける
という株式投資の常識とは
かけ離れたものでしたが、

金融恐慌以前も以降も

フィッシャーの考える非常識な
方法で成功した人は多かったのです。

「安く買って高く売ろうと
派手な動きをするよりも

真に優れた企業を見つけ出し、
市場がどれだけ激しく変動しても

その企業の株を保有し続ける方が、
実際の所、遥かに大きな利益を
多くの人にもたらすのです。」

フィリップ・フィッシャーが言うのは、

25年前から50年前に
1万ドルを投資していれば

その価値が25万ドル、
或いはそれ以上になっている
企業は決して少なくないと言います。

事実、フィッシャー自身、

1958年時点で
モトローラーやテキサス・インスツルメンツ
などの株を持ち、

その価値は40年後にそれぞれ
100倍を超えていました。

フィリップ・フィッシャーに学ぶ成長株の選び方

『フィッシャーの「超」成長株投資』

と言う著書には

「最高の株を選び出す為の15のポイント」

が述べられています。

成長株を選び出す上で
投資家に取って大いに参考になる項目ですが、

箇条書きでまとめてみましょう。

1)

少なくとも今後五年間、業績が大きく
伸びる製品やサービスを持っているか。

2)

現在売れている製品がピークアウトした時に、

業績が継続して拡大する新製品を
投入できる企業努力はなされているか。

3)

研究開発費に対する
リターンは十分であるか。

4)

営業部門は業界平均以上の
パワーを持っているか。

5)

投資に値するだけの利益率を
確保しているか。

6)

現在の利益率を維持または
改善させる努力を行っているか。

7)

労使関係は良好か。

8)

管理職の能力を引き出す
社内環境を持っているか。

9)

優秀な管理職に恵まれているか。

10)

コスト分析及び財務管理は
十分になされているか。

11)

同業他社との競争に打ち勝つ為の
独自の差別化要素を持っているか。

12)

将来の収益に対して
長期的な展望はあるか。

13)

ファイナンスにより希薄化で
株主価値が失われる可能性はないか。

14)

業績の好不調によって経営者の
投資家に対する態度は変わらないか。

15)

経営者は本当に誠実か。

株を持ち続ける集中投資の極意

バフェットも

「株の理想の保有期間は”永久”だ」

とし、バークシャーが保有する
株の中にも「永久銘柄」と
呼ばれる株の銘柄もあります。

大切なのは日々の
株価の動きを追いながら、

頻繁に売り買いする事ではなく、
真に成長し続ける企業をしっかりと選び抜き、

どんな時にも持ち続ける事です。

忍耐強い集中投資の長期保有
富をもたらすのです。

フィッシャーによれば、
株式投資を行う場合、

たいていの投資家は過去数年間の
株価の動きを見て

最高値と最安値が記録された表を前に

株を買うための「最適」な
値段を算出しようとしますが、

フィッシャーはこうしたやり方を
「愚かなやり方」「危険なやり方」
だと言いきっています。

その理由はそんな事をしても意味はないし、

場合によっては大きな利益を
得られる企業を見逃してしまうからだと言います。

フィッシャーの投資哲学は

「投資家にとって意味を持つのは
過去5年間ではなく、今後5年間の利益だ
と言う事を忘れてはいけません。」

フィリップ・フィッシャーの成長株投資は、
投資家にとても大きな影響を与える教えなのです。

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